安定な職業と言われる教師といえど
- 仕事や人間関係のストレス
- ブラック企業のような働き方(長時間勤務)
- ステップアップできない(しにくい)
- 公務員体質にうんざり(慣習を断てない)
- 何でも屋になっている現状
などなど、さまざまな原因から教師として働くことにウンザリして

って、考えることでしょう。
辞めた後の事を考えると、不安でいっぱいになりますからね。
ポイントは、辞めたいのに辞められないと思ってしまう事。
本日は、そんなあなたに向けて
- 教師を辞めるとどうなるのか?
- 教師を辞めるならどうすればいいのか?
- 教師を辞めずに続けていくにはどうすればいいのか ?
こんな内容を中心に、高校教師歴10年以上の松梅タケがお話ししていきます。
目次
教師を辞めると失うもの
教師を辞めたい。
そう思ってもなかなか行動に移せない理由の一つが、辞めることによって失うものがあまりにもデカイと感じるからです。
私もそうでした。
まずは、教師を辞めると失うものについて整理していきましょう。
教師を辞めると、右肩上がりの給料は無くなる
「教師の給料公開!」で話していますが、教師の給料は毎年安定してベースアップしていきます。
そして、官民是正で増減はあっても毎年必ず2回ボーナスがでます。
公務員として教師を続けていれば、30代で約500万〜550万円の収入があります。
民間の平均収入が450万円ほどと言われているので、30代にして民間の平均は稼いでいることになります。
定年まで働けば、年収700万円〜800万円。プラス退職金が得られます。手取り額など詳しい教師の給料や退職金については、こちらの記事で詳しく解説しています。
参考:教師の給料大公開!
参考:教師の退職金について
ともあれ、教師を辞めれば(当然ですが)安定と言われるこのようなお金(給料や退職金)は、失うことになります。
教師を辞めると、高いと言われている社会的信用は無くなる
給与などのお金以外に失うものとして、社会的信用(返済能力)も失うでしょう。
教師は(公務員ならなおのこと)社会的信用や返済能力が、高く評価されています。
辞めてしまえば、これを失います。
教師をしていれば、ローン審査で職業を理由に落ちることはまずありません。
落ちるとすれば(おそらく)身体上の理由や過去のローン返済状況など、職業以外の理由です。
だからこそ、銀行員や証券会社の人たちはこぞって融資の話を持ちかけてきます。
私の友人の教師夫婦は、自宅を購入するために3,000万円の融資を相談したところ

と言われたそうです。
結局その先生は、「そんな贅沢はしたくないし、払わなくても良い利息を払うのはバカらしい。」と言うことで、当初の契約通り3,000万円のローンを組んで家を買いました。
高額の借金が良いか悪いか、自宅購入が必要か不必要かは置いといて、教師を辞めればお金が借りにくくなるというのは事実です。
もったいないと感じたり、夢を諦める辛さを味わうかもしれない
教師を辞めたいと思っても行動に移せないのは、もったいないと感じるからという人もいるでしょう。
校種によって違いはありますが、採用試験を受けて合格し教諭になったのであれば、およそ4倍から10倍の倍率を勝ち残ってきたことになります。
ちなみに私は、2010年ごろ(関西の)高校理科で合格しましたが、当時で
- 1次試験3倍
- 2次試験4倍
合計12倍(3倍×4倍)が、採用試験の倍率でした。
高い倍率を勝ち抜いてきたという一種の成功体験が、教師を辞めることによって台無しになってしまう。
そう感じて、辞めたいと思っても行動ができない。
私もそう思っていたので、すごくよくわかります。
また、教師(公務員含む)は根強く「なりたい職業ランキング」の上位に位置付けています。

子どもの頃からなりたかった職業についたからこそ、教師を辞めると夢を諦めることになり、その辛さを味わうことがあるかもしれません。
今や、教師を辞めて失ったものは取り戻せる時代に
教師を辞めると失うものをまとめます。
まずは、「感謝の言葉」をかけてもらえる機会。これは随分と減ります。
また、最も教師を辞めて失うものは安定性。
毎月のお給料や何十年後かに受け取れる見込みの退職金。あとは、お金を借りるときに威力を発揮する信用力。
だからこそ教師の離職率はものすごく低く、周りを見ても実際に教師を辞める人は多くありません。
例えば「平成26年度公立学校教職員の人事行政状況調査について」などを参考に、全職員数と離職した人の人数を調べてみました。
すると、全教師に対する離職率は5%を切ります。この傾向は現在でも大きく変わりません。

さらに、退職者の内訳をグラフ化してみると約6割近い人が定年退職です。

いわゆる普通退職は退職者全体の22%ほどですので、通常に働いていれば教師のほとんどはそう簡単に辞めない。
辞めるとしても定年退職で辞める。
こんな状況もあるので、「教師を辞めたいのに辞められない。」と感じてしまう理由が出てくるのかもしれません。
しかしこれらのデメリットに感じてしまう内容は、行動や考え方を変えることでいくらでも取り返せる時代になりました。
この先30年勤めても、満足いく退職金は出ないかもしれない
退職金のことを考えると、教師を辞めてもいいものか悩む人もいるでしょう。
でも、ご存知ですか?
教師の退職金は、この14~5年で800万円近くも減らされています。
参考:教師の退職金について
一度減らされた予算が増える事はほとんどありません。
下げ止まる可能性もありますが、30年後には今の半分になっている可能性もあります。
教育にお金をかけないのが、日本の特徴ですからね。
仮に、定年退職金1,500万円、残り30年勤続したとすれば、毎年あたり50万円。
この毎年50万円のために(月換算なら約4万円のために)、今のような辛い教師の仕事を続けるのは、果たしてあなたの人生にとってどうなんでしょうか?
それならば、年収を50万円上げる(毎月の給料が4万円上がる)ような仕事に転職する方が、精神衛生上よっぽどいいはずです。
確かに、年収を50万円も上げるというのは難しいです。
しかし、資産運用だったり副業だったりを併用してあげれば、補うことは可能です。
教師に固執している(辞めたくないと感じている)理由がお金のみであるならば、それは取るに足らないということを知っててください。
今後数年間は、転職に追い風
教師に限らず、特に20代後半から30代前半は転職を意識します。
今この記事をご覧になっているあなたも、おそらく同じ年代じゃありませんか?
ちなみに私は31歳で転職を意識し、33歳で転職しました。
教師は潰しが利かないと言われているので不安でしたが、そんな事はありません。
大事なのは、自分の人生は自分で決めるという事。
常に誰かを守る立場にいる教師を長くしてきた影響なのか、教師は何か選択を迫られたときに消極的な選択をしがちです。
消極的な選択の先には、高い確率で満足できない結果が待っています。
「しんどいから部活を辞めたいです。」と言い出した、生徒の末路をイメージしてみてください。
大事なのは、辞めてどうするかまでを考えることです。
仕事の場合なら、転職や起業しかありません。
幸いなことに(今なら)慢性的な人手不足により、転職は追い風です。
今の時代、教師から転職する事は珍しくもなんともありません。
私も5名の方にインタビューしましたが、みなさん同じように悩みながらも転職活動をして、その後満足されているご様子でした。
転職活動は、精神安定剤としても役立った
あくまで私の場合ですが、「教師を辞めてやる!」と思ってすぐに転職サイトに登録したら、いくらか気持ちが楽になりました。
いつでも辞められるんだ、と安心したのかもしれません。
自分に合った(自分がやってみたいと思う)仕事がこんなにもあるんだ、と知ることができたからかもしれません。
何事も、悩んだり不安になったりするのは情報不足な事象に出会った時です。
情報をしっかりと集めていれば、不安は解消されます。
ちなみに私が登録してよかったなと感じたサイトはこちらの2つです。
業界大手のリクルートが運営する転職エージェント。
私が転職を決意した際に、登録したサイトです。
10万件以上の非公開求人を扱っているので、気になる求人や興味が湧く求人は必ずあります。
「いつかは教師を辞めたい」と考えているくらいの時点で、転職活動の様子を知りたい時に利用すると良いと思います。
CMでもお馴染みのハイクラス転職サイト。
平均年収650万円の教師を辞めて新たな道に挑戦するなら、「高収入」は譲れないポイントですよね。
教師からの転職として安心なところは「教育・官公庁」など、公的機関にも関係する求人があること。
年収が下がるという転職の常識を打ち破ってくれるのも、教師からの転職として非常に魅力的です。
転職サイトは無料のところがほとんどなので、情報を逃さないためにも複数登録して心を落ち着かせてみてはいかがでしょうか。
以下の記事で詳しく説明しています。
参考にしてみてください。
再び教師になることだって可能
教員採用試験の倍率は、年々低くなっています。
2018年にはついに1倍台の自治体が出てくるほどです。
私たちが受けていた当時の採用試験の倍率とは異なり、10倍を越すような倍率は少なくなりました。
10年後20年後の倍率は少子高齢化の影響もあるのでどうなっているかわかりませんが、はっきりとわかっている事はあります。
民間の転職と違い、年齢の上限が高い。
最悪、教員免許さえあれば講師の道だってある。
仮に民間へ転職したとしても、再び教師に戻ることは可能です。
むしろ民間感覚を吸収してから戻った方が、指導の幅も広がっていいかもしれませんね。
教師を辞めずに続けていくためのテクニック
一方で


そんな葛藤や矛盾を抱えた教師もいるはずです。
そんなあなたには、以下のような行動や考え方をお勧めします。
定時で帰れるように行動する
体力や精神力が低下すると、全てにおいて良い事はありません。
ブラック企業に勤めている人のように働かされている教師は、体調を崩しやすく精神疾患を患うことも多いですからね。
「平成26年度公立学校教職員の人事行政状況調査」によれば、毎年5,000人の教職員が精神疾患で療養しているようです。
健全な心を作るのは、健全な身体があってこそ。
そのためには、ワークライフバランスをしっかりと保つことが重要です。
そのためにはまず、あなた自身でできる労働環境の改善をしましょう。
安定した給料と高い信用力を活かして資産運用する
よく言ったものです。
ほんとその通りですよね。
時給800円の仕事じゃ耐えられないことも、時給2,000円なら耐えられる可能性は大いにあります。

転職せずに収入を増やすのであれば
- 自分でお金の勉強をして
- 正しいお金の知識を身につけ
- 資産運用して豊かになっていく
しかありません。
職務専念義務の観点などから民間よりも厳しいかもしれませんが、資産運用をしてお金に余裕を保つ事はできます。
むしろ資産運用は教師に向いているとさえ思っています。
資産運用をする上で、教師の特徴である
- 民間の平均収入ほどをもらっている
- 信用力が高い
これらもアドバンテージになります。
心の余裕を保つためにも、お金の勉強をしたり資産運用をはじめたりするのはいいかもしれません。
現場を離れる勇気をもつ、鈍感力を身につける
心的ストレスなどによって体調が悪くなっている場合、一切の我慢をせずに長期療養・特別休暇・職免などを積極的に取得しましょう。
教師の福利厚生は、民間のそれとは比べ物にならないくらいほど手厚いです。
満額とはいきませんが、一定の給料だって入ってきます。
診断書等、専門機関による判断が必要なので少し準備に手間がかかるかもしれませんが、心と身体が壊れてしまってからでは遅いです。
たまに


こんな風に考える教師もいると(噂で)聞きますが、これは教師としての責任感を勘違いしていますね。
安心してください。
教師一人抜けたぐらいで回らなくなってしまっている教育現場自体が、異常なんです。
「自分も頑張っているんだから、お前も頑張れ。」は、根本的に論点が間違っています。
教師には鈍感力が必要だと思っています。

って心配になるでしょうが、気にしてはだめ。
心無い人はどこにでもいるし、そんな人は言いたいことを好きなだけ言ってきます。
そしてそういう悪口を言っている人に限って、仕事ができなかったり周りが見えていなかったりするものです。
あなたの周りにもいませんか?
口や態度ばかり偉そうで、いざ仕事の話やその内容になると急に歯切れが悪くなる人。
長期間休むのはどうしても気が引けるというなら、年休をいつもより積極的に取っていくか、人事調書で異動希望を書き続けましょう。
何れにしても、自分の身を守ってあげられるのは自分しかいません。
- あなたの人生はあなたのものです。
- 学校のものでも、他の教師のものでもありません。
- ましてや、生徒や保護者のものでもありません。
心や身体が壊れてしまう前に、しっかりと休んでください。
そして元気になれば、今までのように生徒たちと真摯に向き合えばいいんです。
教師を辞めたいと悩んでいる人へ|まとめ
最後にもう一度、本日の内容を整理していきます。
今の置かれた立場(辞めると失うもの)
- あなたは、それなりの倍率を突破して大学に入学し、お金をかけて卒業し、高倍率の試験を突破して教師になった。
- 少なくとも、民間の平均年収は稼いでいる。
- この先、平均年収は700万円になる可能性がある。
- 減らされているとはいえ、退職金はある。
辞めたい動機の確認
- 逃げ出したいというネガティブな選択ではないですか?
(消極的な選択は、消極的な結果しか生みません。) - ずるいほどに楽をして教師を続ける方法はいくらでもありますが、それは利用したくないですか?
(定時に帰るようにしたり、鈍感力を身につけたりできませんか?) - お金だけでは片づけられない辞めたい理由が明確にありますか?
(安定した給料や退職金はこの先どうにでもなりますから、お金に固執する必要はありません。) - たとえ年収が下がったり待遇が改悪したりしても、手に入れたい環境や譲れないものが明確にありますか?
(自分の人生は自分で決めるという意志を持ってください。)
繰り返しになりますが、人が不安を抱くのは情報不足の事象に出会った時です。
一人で悩まないで、たくさんの人の目と頭を利用して、幸せに生きていく道を一緒に探していきましょう。
・【もう迷わない!】これが教師の転職理由
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