教員の給料表

教師の給料大公開!退職金も公開!

教員の給料表

安定と言われる教師(公務員)の立場。

右肩上がりと言われる、教師の給料。

教師だろうとなかろうと、教師がもらうお金ってどのくらいなのか、気になりますよね?

 

男性普通顔
新米教師
教師になったばかりで、将来設計をするために知っておきたい!
男性普通顔
中堅教師
教師からの転職も考えていて、退職金額を知りたい。

 

理由は様々でしょうが「教師の給料、年収、退職金」って、気になるものです。

そこで本日は教師の給与や退職金について、私を例に情報を共有したいと思います。

 

 

教師の給料(私の場合)

  • 地方都市
  • 30代
  • 高校教諭(全日制普通科)
  • 扶養あり
  • 教諭年数7年
  • 前歴加算は特に無し

私はこのような環境で、教師をしていました。

 

ちなみ教師には教諭・講師などがありますが、教諭でお話ししています。
男性普通顔
その呼び名の違いで、何か給料が変わってくるの?
教諭(採用試験に合格している)と、講師(採用試験に合格していない)では給料形態が変わってきます。給与表(ランクみたいな)の上限値が、教諭の方が高いです。 

 

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そんな教諭時代にもらっていたお給料は、私の場合平成28年度で手取りで約27万円。

記事冒頭の画像は基本給です。そっから諸々引かれて約27万円。後ほど詳しく解説していきます。

 

同じ30代だとしても

  • 前歴加算の有無
  • 地方部・都市部
  • 校種(小中高)

などの違いによって、基本給が1割~2割ほどは変わります。

 

手当についても同様です。

扶養の有無や通勤方法で、当然大きく変わってきます。

特に(手当てで)デカイと感じるのが、産振手当定時制手当です。

 

  • 工業科免許所有で工業科教諭であれば、いわゆる「産振手当」という手当が自動的に付きます。
    (昔は給与の10%、今は5%。結構大きな額ですよね。バブル時代の名残です。)
  • 全日制じゃなく定時制であれば、「定時制手当」が自動的に付きます。
    (こちらも、今は5%になっているところが多いかな? 昔は10%だったけど。)

 

このように同じ教師と言えど額面は変わってくるし

  • 同じ30代教師でも、地域や校種によって基本給が1~2割ほどは違う。
  • 同じ30代高校教師でも、工業科や定時制であれば自然と付く手当もある。

 

こんな違いも念頭に置きながら、教師の給料について深く見ていきましょう。

 

基本給の変化

例えば、平成23年4月と平成28年4月を比較して見ると

教員の給料表

  • 平成23年4月 245,128円
  • 平成28年4月 302,848円

 

教師の毎月の給料は、基本給が5年間で約57,000円もUPしています。

平均すれば、毎年11,400円のベースアップをしたということですね。

もちろん年齢差・地域差・校種の関係で、もっと上がる人もいれば、さほど上がらない人もいます。

 

単純計算すれば(高校)教師の年収は、翌年に約182,000円UPしているようです。

 

仮に高校教師を6年間続ければ、182,000円×6年=約109万円。

教師を続けて当初より年収が100万円UPするのは、採用6年後になります。

ストレート(大卒すぐ)で教師になったとすれば、28歳のときですね。

 

これは私が特別でもなんでもなく、教師の給料UPはだいたい

  • 30代後半から40代前半が上げ幅のピークで
  • ピーク時には、約13,000円/年ベースUPする。

と言われています。

 

毎年3〜4月に春闘などでベア(ベースアップ)の話題が上がりますが、せいぜい3,000円程度でしょう。

民間の昇級のペースから考えると(年で1万円近くアップする)教師は恵まれているかもしれませんね。

それでも(実は)年功序列による昇給は、50歳を迎えた直後に頭打ちです。それ以降、ベースアップはありません。

 

1年で10,000円以上も継続・・して基本給が右肩上がりで上がっていくのは、中小企業や零細企業または派遣業などでは、なかなか考えられないことです。

このあたりが

男性普通顔
公務員は、安定でいいな。

と良くも悪くも言われるところですね。

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教師の手当や手取りについて

上で説明したように、基本給を軸に

  • 通勤手当
  • 扶養手当
  • 特業手当

などの手当が付く。

 

そこから

  • 所得税
  • 共済組合短期(健康保険料)
  • 共済組合長期(年金)

などの、いわゆる税金関係(社会保険料)が引かれます。

 

ここであえて・・・言わせてください。教師の残業手当はありません!!!!!

 

1日8時間の就業時間を超えた場合に支払われるべき残業代は、教師には、1円たりともありません!!

まさに、教師の定額使いたい放題

 

・・・っと。こうやって言い切ると、ちょっと語弊がありますか。

一応は「教職調整手当」というかたちで、いわゆるみなし・・・残業代として基本給の4%は給料の中に入っています。

 

私の場合(平成28年4月なら)4%分の手当が付いて基本給が302,848円となります。

 

私の給料でいけば、教職調整手当の額はだいたい12,000円くらいでしょうか。

今(教師の長時間勤務や過労死で)問題となっている背景には、教職調整手当が実情(の残業時間)とかけ離れすぎている、ってのもあります。

そりゃ、1日あたり600円の残業代ですからね。

 

こんなに低いみなし残業代は、給特法という法律で決められています。
男性普通顔
意味わかんねーな、そんな実情とかけ離れた手当やありえない法律は。
でしょ? わからないつながりで言うと、義務教育等教員特別手当と言う手当もよくわかりません。

 

義務教育等教員特別手当というのは

教員の給与を一般の公務員より優遇することを定め、教員に優れた人材を確保し、もって義務教育水準の維持向上を図ることを目的

このような目的で「人材確保法」に基づいて決定された手当のことです。

 

拠り所の法律は違います。(さっきの4%みなし残業代は給特法。)

 

この「義務教育等教員特別手当」は、義務教育教諭に限らずすべての教職員に、給与の号給によって決められた一定の金額が支給されます。

義務教育ってなっているのはそのためかな?

 

ちなみに私の義務教育等教員特別手当は4,300円でした。

さっきの教職調整手当と違い、給与明細に項目が出ている人も多いと思うので、もらっている額がすぐにわかります。

4,300円多く払えば(教員として)優れた人材が確保できる、っていう意味もよくわからないけどね。

 

これより少々、残業代に関する愚痴話が続きます(笑)

 

教師の特別業務手当は時給300円?

教師は残業代が出ない、とりあえずここまではOKですよね?

一応みなしで4%はつきますが、ここでは便宜上出ないと表現します。なんせ(私の場合)1日600円だし。

 

このことが、同じ公務員でも役所勤めの人とは違います。

役所で働いている人も潤沢に残業代をもらっていないので、誤解はしないでくださいね。

 

一方で(流石に?)、その額で土日まで働かせるのはどうなんだ? ってことで、土日の勤務(主に部活動)には別の手当がつきます。

特別業務手当(通称、特業手当)と言います。

 

これは都道府県単位(条例)で制定していると思うので額は変わってきますが、一般的に

4時間 or 8時間単位で、1,200円 or 2,400円

あればいい方です。

なんとみなし残業の時給よりさらに低い、時給300円!!

 

ちなみに、土日祝の部活(に伴う)業務は

  • 特業手当をもらうか
  • 代休・振休といった休みとしてもらうか

いずれかを選べます。

 

テスト前・テスト期間中・長期休業中などで休みが取れそうなら、時給300円を受け取らない代わりに休みとしてもらうのも悪くないかもしれません。

 

余談ですが、特業手当である時給300円・・・・・・というは、警察や消防などの残業代と同じと聞いたことがあります。

教師の特別業務手当は、常に危険と隣り合わせの人達と同じ金額

 

そう考えれば、土日の部活指導を押し付けられている先生も、それなりの励みや重みは持てますかね…。

私には無理だったので、私は部活指導から真っ先に切っていきました。やってられません。
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ふぅ、脱線しましたね・・・バックオーライ。手取りの話に戻します。

 

教師の給料まとめ

電卓と書類

30代前半、地方で暮らしている教師の基本給は約30万円。

そこから手当や税金を足したり引いたりしていくと、30代前半の教師の手取りはおよそ27万円。

これが、教師の給料です。

 

教師の全国平均給料はどうなのか?

高等学校教員の年収(年齢別)
出典 賃金構造基本統計調査(平成27年度)

私が田舎に住んでいるので、全国平均の話もしておきましょう。

上のグラフは、年代別の高校教師の平均年収を表しています。

 

グラフによれば(一番左)、高校教諭の平均年収は約650万円です。 (男性約706万円、女性約590万円)

ただしこの額は50代の人数が多いことと、50代の年収額が大きいことによってだいぶ上にズレている額でしょう。

いわゆる平均マジックですね。

 

私と同じ30代前半で見てみると、平均年収は約520万円です。(男性約545万円、女性496万円)

この額はあくまで基本給ですので、手取りで考えれば450万円~500万円といったところに落ち着くハズです。

月に手取りで30万円、ボーナスで60万円×2回貰えば、このぐらいの数値になります。

 

もちろんこの金額は、教師の平均額。

  • 財政が潤っている都道府県・市町村であれば、1~2割増。
  • 反対に、私の自治体みたいなところであれば、1~2割減。

という、増減はあります。

 

民間の平均年収(全世代)が400万円台のご時世ですので、教師は30代にしておよそ民間の平均以上はもらっている、と言えそうです。

ボーナスの存在がでかいですよね。ボーナスがあるからこそ民間の平均以上給料をもらっているってなるんでしょうな。
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お金を積み上げる

 

教員の退職金は?

次に、気になる教師のお金は「退職金」です。

 

退職金は、早期か定年かに因って大きく変わるし、採用年数によっても大きく違います。

とりあえず論より証拠、私の場合がこちらです。

退職手当計算書

実に、983,698円

 

  • 地方都市
  • 30代
  • 高校教諭(全日制普通科)
  • 扶養あり
  • 教諭年数7年
  • 前歴加算は特に無し

このような属性の私で、約100万円の退職金が貰えます

実際はここから税金が引かれますので、手元に残った分は8〜9割ほどですが。

 

ちなみに、教員の退職金(手取り額)はだいたい

  • 勤続年数10年あたりまでなら、退職時の手取り×勤続年数×0.5
  • それ以上の勤務年数であれば、退職時の手取り×勤続年数

と言われています。

 

私の場合、約27万円の手取り×7年(×0.5)となって、945,000円の試算。ね? 近いでしょ?

 

教員の退職金は、10年間で540万円も減額になっていること知っていますか?

退職金減少額

これより少々愚痴を交えて、私と同じ年代の現職教師に警鐘を鳴らしたいと思います。

男性普通顔
また愚痴か。
まぁそう言わず、もう少し付き合ってくださいな。

 

ふた昔前なら、定年まで働いて「基本給×勤続年数×1.2〜1.4」ほどもらえていたという、教員の退職金。

教師じゃないけど、みどりのおばさん(朝横断歩道に立って、交通整理をするおばさま)が退職金で2,000万円もらってて話題になったことあったっけ?

 

そんな時代のせいかどうかは知りませんが、教師の退職金はこの10年で540万円も減っているってこと、あなたは知っていましたか?

退職金は10年間で543万円も下がっている

このグラフは、都道府県別で教育公務員(教職員関係者等)が、定年退職時に受け取った退職手当をまとめたものです。

平たく言えば、教員が退職する時にもらった退職金の推移ですね。

 

バブル崩壊後、震災や世界経済悪化なども影響して、官民格差の是正が進みました。

その結果、月額給与やボーナス(期末・勤勉手当)のカットが行われるようになって、当然、多額のお金が動く「退職金」についても同じようにカットされ続けてきました。

 

私たちが採用されて間もないころに退職した(またはそれまでに退職した)先生たち、その方々が退職金をもらいすぎだったということは、多いにあります。

しかし、私たちには全く関係の無いこと。

 

昔の人(特に校長)たちは3,000万円近い退職金を手にして、関係機関に再就職という名の天下りをして、さらに余生を悠々自適に過ごしてきた。

しかしこれも、私たちには全く関係の無いこと。

 

少子高齢化社会、日本経済の悪化なども押し寄せた結果、すべてのツケは残された私たちが払っていく

その結果が、10年間で540万円の退職金が減少という形で表れています。

 

一度減ったお金が増える可能性は低いでしょう。

教育現場にいれば、わかりますよね?

 

このペースでいけば、ほぼ間違いなく

2019年時点で30代の人が、定年の65歳を迎えてもらえる退職金額は、1,200万円を下回っている

と考えます。

この先あと30年もありますからね。

 

ひょっとすると、定年の引き上げが再度行われて定年が70歳までとなれば、もらえる退職金額は1,000万円を下回ってくるでしょうか。

 

確かに1,200万円(または1,000万円)は大金です。

民間の退職金と比べれば高いのかもしれません。

それでも今一度、しっかり見つめ直しましょう。

 

向こう30年、教師を続けてブラック企業のように働いて、年間40万円(1,200万円÷30年)を取りに行くことが、良いのかどうかということを。

 

年金も民間と同じになったため、教師の年金は1割ほど減少した

グラフが乱高下

2015年10月に、公務員の特権であった「共済年金」が厚生年金に一本化されました。

それに伴って、いわゆる3階部分・・・・が廃止になったことは知っていますよね?

これにより教師がもらえる年金額は、1割ほど減りました。

 

しかしこれは単純にデメリットばかりではなく、少子高齢化のあおりを受けて、共済年金が破たんする可能性もあったかもしれないので、何とも言えません。

 

いずれにしても退職金の削減と併せて、教師なら老後まで安泰という時代は終わったと感じています。

甘い汁を吸いまくった(すでに退職済みの)先輩方で、おしまいです。

 

金銭面だけで見た場合。

教師は「定年前まで・・・は安定」して暮らしていけるかもしれません。

しかし「定年後まで・・・安定」という訳には、いかなくなってきたのです。

 

身の振り方や、資産運用、資産形成をきちんと考えないと、本当に痛い目を見ると思っています。

なので私は転職を決意しました。(それだけが理由じゃないけど)

 

転職や資産運用の開始時期については、タイムリミットがあると思っています。

20年後30年後では間に合わなくなっているかもしれませんので、動けるうちに動いておいたほうが良いと感じています。

 

 

教師の給料と退職金について、まとめ

通帳と電卓

最後の方はちょっと煽るような内容になってしまって申し訳ありません。

感情が先走ってしまいました。

 

本日の内容をまとめます。

  • 30代教師の毎月給料は27万円
  • 全国平均でいえば、30万円
  • 教師の年収は6年間で約100万円以上アップする
  • 教師なら30代で民間の平均は稼いでいる
  • 30代教師がもらえる退職金は、だいたい100万円
  • 30代が定年退職する時の退職金は、今より随分と低い可能性
  • 老後についても、公務員だからといって安心できない可能性が大きい

 

今この記事を読んでいらっしゃるのが、教師かどうかはわかりません。

しかし、もし私と同年代の教師であるならば、本記事をきっかけに、今一度ご自分の人生やライフプランなどを見直してみてください。