以前、「30代元教師が実感した、転職が失敗しないための必要な「準備」とは?」という記事を書きましたが、今回は
紹介していきます。
評価軸が他人にあったり、決断力がない|教師からの転職で失敗するパターン1
教師は仕事柄、他人の人生に深く関わっていきます。
その影響なのか、はたまた公務員(または教師)という肩書きのせいなのかわかりませんが、教師からの転職者は
傾向があります。
要するに、一度きりの人生なのに
- 私が辞めると、生徒や同僚に迷惑がかかる。
- 私が辞めると、両親が心配する。
- 私が辞めると、安定がなくなってしまう。
といったように、自分でどうこうできない問題を抱え込んでしまう傾向があるようです。
「他人は他人、自分は自分。」
生徒に対してはいつも言っているのに、いざ自分のこととなると実践できなくなってしまいます。
有名な諺で「馬を水辺には連れて行けるが、馬が水を飲むかどうかは馬次第である。」というのがあります。
教師はついつい感情移入が得意なので、他人の人生まで行動できてしまうと勘違いをします。
そのため、自分自身に謎のハードルや足枷を課すことが多い。
この考え方は教師を続けるのであればメリットに働きますが、転職して成功したいのであればデメリットに作用します。
教師からの転職を成功させたいと思うのであれば、まずは評価軸や行動理念を自分に持ってきて、決断力を持って行動することが大事です。
転職する理由がネガティブ|教師からの転職で失敗するパターン2
これは別の記事でも度々言いますが
は、転職して失敗するパターンと言えるでしょう。
これは転職エージェントに聞いた話ですが、(教師に限らず)転職した人が成功している人の特徴を挙げると
- 軸や筋が通っている人
- 転職理由がポジティブな人
こんな人ほど、成功している人が多いようです。
捨てられない、あれもこれも欲しがる|教師からの転職で失敗するパターン3
一説によると「〇〇教育」と付く名のものが100をこえる日本の教育現場。
あれもこれも教師の仕事…っていうのが、身に染みています。
その影響もあるからなのか、教師にはトレードオフの考えがほとんどありません。
トレードオフとは、何かを得るためには何かを捨てるということ。
この考え方は、転職する上では非常に大事になってきます。
- 休日が欲しいから、教師の時よりも給料が下がっても良い
- やりがいがある仕事をしたいから、教師の時よりも福利厚生がなくても良い
このように、自分にとって譲れないものと譲歩できるものを明確にしておくと、転職活動で有利に働くことが多いです。
参考:働き方に悩む教師へ、1度は読んでもらいたいおすすめの一冊!
単純に準備不足|教師からの転職で失敗するパターン4
次に、教師からの転職で失敗する可能性が高いのは、シンプルに「準備不足」の状態。
激務をこなしながらでの転職活動になると思うので時間がないことは百も承知ですが、それを理由に中途半端な準備しかしていないと入社後が大変なことになる恐れがあります。
・30代元教師が実感した、転職が失敗しないための必要な「準備」とは?
・【教師の辞め方】教師を辞めるための準備やポイントはこれだ!
柔軟性がない|教師からの転職で失敗するパターン5
最後に、入社後の話。
すなわち、転職できた後にやってしまう失敗パターンです。
というものです。
「民間と教師のずれ」という記事でも書いていますが、教師は良くも悪くも民間企業での働き方とは大きく違う部分があります。
- 自分になんでも決定権があると思ってしまう。(自分の考えが正しいと思ってしまう。)
- なんでも自分一人でやらなくてはいけないと思ってしまう。
- 売上は自然に入ってくるものだと考えている。(費用対効果などを考えない。)
- 努力したら努力した分だけ、評価されると考えている。
- 人と話すときに、腕を組みがち。または、頬杖をついてしまう。
- 歩くとき、後ろで手を組みがち。
などなど、教師時代では普通に考えていたこと・行動していたことは、どれも民間企業では迎合されにくいものばかりです。
長年のクセなのでなかなか抜けない部分もあるでしょうが、初めのうちはしっかりと意識して止めるようにしましょう。
この民間企業との働き方のずれは、一応頭の隅にでも留めておきたいものですね。
教師からの転職で失敗する人のパターン5選について|まとめ
教師からの転職先で多いのは、やはり塾や家庭教師など教師と同じく教育業界でしょう。
そういう意味では、一般的な転職者よりも身につけたスキルや知識がそのまま活かせる部分も多いかもしれません。
とはいえ、転職は1度するとハードルが下がると言われており、平均すると2〜3回転職すると言われています。
転職するたびにステップアップできるように、教師からの転職で失敗しない意識や考えを身につけておきたいものです。