教師が市場価値を高めるには、自分の市場価値を確認してキャリアプランをたてることが大事です。
現在、教師として働いている方の中には
- この先、一生教師を続けるか迷っている
- 教師を辞めて転職したいと思っている
- 教師以外にやりたいことがある
このような思いで悩んでいる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
転職活動を始めると「市場価値」という言葉をよく目にします。
この記事では
- 教師という職業の市場価値がわかる
- 自分の市場価値を確認できるようになる
- 市場価値を高める方法が身につく
など、転職にはかかせない教師の「市場価値」の確認方法から、教師が市場価値を高める方法までを、高校教師歴10年以上で転職した松梅タケがわかりやすく解説します。
目次
市場価値とは
転職活動の場において「市場価値」とは、その名のとおり市場におけるその人材の価値です。
市場価値の高い人材と市場価値の低い人材は、需要と供給のバランスで決まります。
需要(求めている企業)が多く、供給(求められる人材)が少ないときは、その人材の市場価値は高くなります。
どのような素晴らしい技術や高い能力があっても、それを求める企業がいなければ市場価値は低いです。
たくさんの職種がありますが、転職活動をするときは、市場価値の意味を正しく理解してリサーチしていくことが大切です。
教師(自分)の市場価値を確認する
教師という職業の市場価値は、年収を見ることでわかります。
同じ業界の人や同じ年齢の人と平均年収を比較しましょう。
参考:総務省のサイトで地方公務員の平均給与をチェック
次に、さまざまな職種や業種の平均年収と比べてみましょう。
参考:平均年収ランキング(転職サイトdoda)を見る
自分の年収を別の職種と比べたり同じ年代の人と比べたりと、いろいろな角度から確認して、客観的に見てみることが大事です。
年収を比較することで、現在自分がついている職業の市場価値が見えてくるでしょう。
参考:教師の給料大公開!
市場価値を構成する3つの要素
教師という職業だけではなく、あなた自身の市場価値も確認しましょう。
市場価値を構成する要素は3つあります。
- 資格
- スキル
- 実績
あなたが教師以外の職を探すとき、すでに高い市場価値をもっているのか、それとも低い市場価値しかないのかをこの3つの要素から確認できます。
資格
TOEICや英検、漢検などの資格を書き出していきましょう。
ファイナンシャルプランナーや薬剤師など専門的な資格があれば市場価値はあがります。
参考:教師のスキルアップや日々の業務に活かせて、転職にも役立つ資格6選
スキル
業務によってさまざまなスキルが求められます。
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーション力
- マネージメント能力
- 論理的思考力
- 語学力
現在ロボット技術の発展により、人の代わりに仕事をしてくれるロボットが増えました。
このような時代の移り変わりによって、人にしかできないことが重宝されます。
ロボットにはできない能力、自分の強みを探しましょう。
参考:教師・教員からの転職を成功させるために必要な、職務経歴書の書き方
実績
資格とスキルがあっても、実績がなければ市場価値はなかなかあがりません。
今の職業で何を学び、どのような経験を経て、何を達成してきたのかを具体的にあげてみましょう。
「まだ評価してもらえる実績がないよ」という方は、まず実績になるような目標を立てて経験を積みます。
教師が市場価値を高める方法5選
教師が市場価値を高める方法を5つご紹介します。
- キャリアプランをたてる
- 資格をとる
- 今あるスキルを「強み」に、新たなスキルを身につける
- 実績を作る
- 教師以外の職種の人とつながる
それぞれ期限を決めて、目標を立てながら実行しましょう。
キャリアプランをたてる
市場価値を構成する3つの要素「資格・スキル・実績」をもとにキャリアプランをたてます。
自分ができることややりたいことを書き出して、計画しましょう。
参考:【もう迷わない!】これが教師の転職理由だ!実例をもとに一緒に考える
資格をとる
もっとも簡単にわかりやすく市場価値を高める方法です。
資格は専門性を高めることができ、転職にも有利になります。
オススメの資格はこちらです。
- 日商簿記検定
- 宅地建物取引士
- 公認会計士
- 調理師
自分のやりたいこと、キャリアプランを明確にして、それぞれのキャリアアップに合うスキルを身につけることが大事です。
参考
教師のスキルアップや日々の業務に活かせて、転職にも役立つ資格6選
今あるスキルを「強み」に、新たなスキルを身につける
教師にはこちらのスキルがすでに備わっていることが多いです。
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
- スケジュール管理力
- 文章力
- 問題解決力
この強みをいかして市場価値をあげれます。
自分の強みはどの部分なのか、さらに伸ばすことができるのかも考えましょう。
新たなスキルとして、こちらもオススメです。
- プログラミングスキル
- ITリテラシーを高める
- マーケティング能力
IT化が進むことで、たくさんの業務が簡素化されています。
基本的なITリテラシーは学んでおくとよいでしょう。
実績を作る
具体的な実績がない方は、教師という今の職業で成果を出しましょう。
実績となるような目標を立てて、行動し、記録します。
今の仕事で成果を出すことで、市場価値もあがります。
参考:働き方に悩む教師へ、1度は読んでもらいたいおすすめの一冊!
教師以外の職種の人とつながろう
市場価値を高めるためには、市場を知ることが何より大事です。
普段、教師は同僚や生徒と接することが多いですが、民間企業の友だちや異業種の方と交流することで新しい発見がたくさんあり、視野が広がります。
新しい業種や働き方を知ることで、自分自身を客観的に見ることもできます。
市場価値が高いと得られるメリットは?
そのほかにも、教師が市場価値を高めると、得られるメリットも多いです。
- 転職しやすくなる
- 転職先で活躍できる
- 独立できる
まだ転職を考えていない方も市場価値を高めて準備をしておくことで、将来何があっても安心です。
いわゆるリスクヘッジですね。
まとめ|市場価値を高めてキャリアアップしよう
教師が市場価値を高めるには、まずは自分の市場価値を知り、今あるスキルを強みにしてキャリアプランをたて、必要なスキルや資格を身につけていくことが大事です。
市場価値の評価方法は、コミュニケーション能力などの基礎能力と所有資格などの専門力などから判定します。
この記事では、市場価値の意味を知り自分自身の市場価値を確認し、教師が市場価値を高める方法から得られるメリットまでを解説しました。
市場価値が高まると、将来の選択肢が増えます。
このまま教師を続けるか迷っている方も、転職先を探している方もまずは自分の市場価値を確認して、さっそく今日から市場価値を高める行動をしていきましょう。