「教師を辞めたい」と思う理由も、転職を考え始めたときに最初にぶつかる壁も、教員は小・中・高校問わず共通点が多いものです。
教師を辞めたいと悩んでいる人のなかには
など、辞めたら起こるであろう壁について不安に思うこともあるでしょう。
「生涯教師」を貫く人が多い中、高校教師歴10年以上経験し、民間企業への転職に成功した松梅タケが教師の辞め方や辞めてよかったことについて詳しく説明します。
動画でも解説しています。合わせてご覧ください!
目次
教師を辞めたい理由とは
民間企業に勤めた経験がほとんどない人が多く、周りを見渡しても教師からの転職経験者が少ないです。
しかし教師の現状を知っている私は、周りの教師と話していても「仕事を辞めたい」と思っている人は少なくなかったと体感しています。
そうです。実際に辞める人はまだ少ないけど、ぶっちゃけ辞めたいと感じる理由はめちゃくちゃあるってことです。
それゆえ、当サイトでも多くの共感を得ているのが「教師を辞めたい理由」です。
そこで、当サイトでまとめた教師を辞めたい理由を校種別に紹介します。
小学校編
当サイトによる、小学校教師を辞めたい理由トップ3は以下の通り。
- 理由1「人間関係のストレス」
- 理由2「授業負担が重い」
- 理由3「保護者の要望や介入が辛い」
どれも教師だったら納得の結果ですよね。
これを解決するために大切なことは「異動」「有休」「情報共有」です。
解決策を含めて、下記の記事で詳しく説明しています。
参考:小学校の教師を辞めたいと思う理由のトップ3&解決策を紹介
中学校編
当サイトによる、中学校教師を辞めたい理由トップ3は以下の通り。
- 理由1「人間関係のストレス」
- 理由2「勤務時間が長い」
- 理由3「学級崩壊やイジメに不安」
こちらもよくある理由が揃っています。読んでいると
と共感してもらえるはずです。
心や体が壊れてしまう前に知っておきたい解決策を含めて、下記の記事で詳しく説明しています。
参考:中学校の教師を辞めたいと思う理由のトップ3&解決策を紹介
高校編
当サイトによる、高校教師を辞めたい理由トップ3は以下の通り。
- 理由1「人間関係のストレスやトラブル」
- 理由2「非常勤講師で将来に不安」
- 理由3「授業に自信が持てない」
高校教師も、他の校種と比べてあまり変わらない結果になりました。
解決策を含めて、下記の記事でも詳しく説明しています。
私も高校教師を10年続けてきたのでその時の心情なども汲みしながら、高校教師を辞めたいと思ったら始めることをステップ別に紹介しています。参考にしてください。
教師を辞めてよかったこと5つ
教師を辞めた人たちに話を聞くと、転職して後悔を感じている人のほうが少ない印象を受けます。
しかし、辞めたいと思っているのに、色々な不安や理由から転職を諦めている人が多いのも事実です。
ここでは、転職成功者に聞いた教師を辞めて良かった理由を5つ紹介します。
人間関係のストレスが激減
まず、一番多いのが人間関係のストレスが軽減したという意見です。
- 保護者からのクレームから解放された
- モンペのストレスがなくなった
- 生徒のイジメ問題がないだけでも快適
もちろん民間企業に転職をしても、全くストレスがないとか人間関係が円満!というわけではありません。
しかし、会社員の場合の人間関係は「同僚・上司」がほとんどです。「同僚・上司」「生徒」「保護者」と関係のある人が多い教師時代と比べると格段に楽になるはずです。
休日やお昼休みがしっかり取れる
教師時代に比べると、休日がしっかり取れることも魅力です。
教員のときは、休日も部活動や学習研究に時間を取られ、お昼休みも子どもと給食を食べるため5分で早食いが必須だったなんていう人も多いですよね。
ほかにも下記のような意見がありました。
- 休日は子育てに関わることができた
- 家族の時間が取れるようになった
- 教師の時にはできなかった婚活を始めた
- 恋人との時間が増えた
このような意見がありました。
休日以外でも、教師時代と比べて感じるのが「お昼休み」や「休憩時間」の存在の大切さです。1日のうち、少しでもホッとできる時間があるというのは、仕事の効率をあげるためにも欠かせない時間ですよね。
教師の重圧から解放された
だれからも強制されているわけでもないけど、やはり教師の仕事は特殊だなと感じるのが「責任」や「重圧」です。
- 休日も「先生でいる必要」がなくなった
- 恋人との外出デートもできるようになった
- 繁華街にいくときも気を使わないようになった
休日に恋人とデートするのは悪いことではないのに、なんなく保護者に見られるのは困る…なんて言うのは教師あるあるではないでしょうか。
教師を辞めると、そういう「なんとなく我慢しなくてはいけない気がする」ことから解放されます。
堂々と副業ができる
教師は副業が禁止されているわけではありません。しかし、地方公務員の場合は自治体によっては「職務遂行に支障を及ぼさないこと」「任命権者からの許可が必要」などいくつかの規定があります。
奈良県生駒市のように、公務員でも条件をつけて副業を認める自治体は出てきましたが、それでも縛りが多く感じます。
教師を辞めると(転職先の企業によりますが)、副業が気軽に始められます。
最も大きいのは、開業届を出して青色申告が使えるところ。
税金面での恩恵が桁違いに上がるので、やはり副業ができる出来ないというのは大きいですね。
当サイトでは「公務員でも副収入を得たい」「お金の話が気になる」という人に向けて、下記の記事も用意しています。
公務員でもできる副業やお金の知識について詳しく説明していますので、参考にしてください。
参考:公務員である教師がアパート経営する上で、気になることをまとめて解決
参考:公務員である教師におすすめの財テク4つと、知っておきたいお金の知識
努力した分だけ給料に反映される
公立の学校の先生は公務員です。ある程度給料が決まっていて、仕事量や生徒・保護者からの評価で給料が決まっているわけではありません。
しかし、民間企業の場合は良くも悪くも実力主義です。(ブラック企業を除いて)努力した分は給料に反映されます。
考え方次第では、モチベーションが上がりますよね。
教師の辞め方や方法
ここまで説明をして「教員を辞めようかな」と思った人に、教師の辞め方や方法について説明します。
教師を辞める具体的な段取りは下記のようなステップです。
- 退職届を準備する
- 退職届を書いたら、次は管理職に話す
- 前職を続けながら転職活動をスタート
- 管理職と辞めるための面談を行う
- 面談が終了してからやるべきこと
具体的な方法に関しては下記の記事で詳しく説明しています。
順序立てて教師の辞め方について書いていますので、参考になると思います。
参考:教師の辞め方
次に気になるのが、教師から民間企業への転職方法ですよ。
転職が成功するかどうかは、転職までの下準備が大切です。
簡単に説明すると、下記のような手順で転職活動を行います。
- 教師の働き方に関する世間や民間の認識を知る
- 自分の年齢に応じた転職戦略を考える
- キャリアの棚卸しをして、未来の自分を明確にする
- 転職サイトへの登録し情報を集め、転職活動を本格的に始める
- 転職理由や志望動機、職務経歴書や自己PRを用意して面接に備える
手順で言うと1から3までをしっかり準備しておくことが大切です。さらに、年齢で転職戦略は異なるので、注意しましょう。
ここで全て説明すると長くなってしまうので、詳しくは下記の記事をご覧ください。
参考:未経験でも大丈夫!教師から企業へ転職するために必要な5つのステップ
いますぐ辞めたい教師向けに退職代行
「今すぐ辞めたい!」とか「自分で退職希望を出しても受理してもらえない」なんて悩んでいる人もいるかもしれません。
そんな人におすすめしたいのが退職代行サービスです。
- 職場の人たちと一切会わずに退職したい
- 変に引き止められらくない(慰留されたくない)
- 自分で辞める決断を伝える勇気がない
こんな人におすすめです。
退職代行サービスの内容や使い方に関しては下記の記事で詳しく紹介しています。興味のある人はぜひご覧ください。
教師を辞めたら起こるデメリット
教師を辞めたことを後悔する人は多くありませんが、「こんなところに関しては、教師時代良かったな」などと、過去を懐かしむことはあるでしょう。転職には、下記のようなデメリットがあります。
- 「ありがとう」を言われる機会が減った
- ボーナスや社会的信用などの安定性は無くなった
- 突発的な有給(年休)が取りにくい
後悔やデメリットが少ない転職をするためのポイントは以下です。
- 公務員と民間とのズレを意識すること
- 教師を辞める目的を明確にする
- 一人で悩まず専門家に相談し、情報を集める
下記の記事で詳しい解説をしています。
まとめ:教師を辞めてよかったと感じる人は多い
当然ですが、教師を辞めることにはメリットだけではなくデメリットもあります。
しかし、我慢して身体を壊してまで続けるものでもないと思います。
退職する前に、どんな下準備が必要なのか、どんなデメリットがあるのかしっかり情報を得ておくといいですね。
人生は一度きりです。後悔は少ないほうがいいですよね。
教師を続けることで我慢が多いと感じるなら、すぱっと辞めて転職した方がQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が上がると思いませんか。
まずは必要な情報をたくさん集めてみましょう。