転職活動中にぶち当たる壁がこれ。
転職活動を始めたばかりの頃の私は
これが、教師の転職理由だと思っていました。でも、これは退職したい理由なんですよね。

民間での就職経験がない教師にとって、転職理由をきちんと理解するのは難しいところ。
この記事では
- 教師の転職理由は、どうやってまとめるの?
- 教師を辞めたい理由を、どうやって転職理由に変換するのか?
- そもそも、転職理由って必要?
こんな疑問を解決していきます。
動画でも解説しています。
目次
教師の転職理由とは?|はじめに
教師を辞めて転職する際、私は教師の転職をサポートしてくれるエージェントを利用したのでそこまで苦労しなかったのですが、教師を辞めて転職したい理由がわかるのは自分のみです。
ではどのようにして教師の転職理由を考えていったら良いか、見ていきましょう。
転職理由と退職理由を混同しがち|よくある誤解
大事な前提として
ということ。
私も指摘されるまで気が付かなかったのですが、転職エージェントとの面談中に


と言われてしまいました。
そう、個人的には
- 自分がこなした業務の成果が見えない
(教育には時間もかかるし、何より教師自身に対してのフィードバックは皆無。報酬が得られるわけでもない。) - 成果が見えないので、独りよがりになりやすい
(自己満足に陥っている同僚や自分の教育観を押し付けてくる周りもうざい) - やることが多すぎて長時間労働前提の働き方
(空気を読まずに、セルフで労働環境を改善しないといけない) - 街で声をかけられたり、不必要に「教師であることを求められる」のも辛い
(教師=聖職者みたいな扱いも、うんざり)
などなど、こういった「教師辞めたい”あるある”」のほとんどは、教師を辞めたい理由であって、転職したい理由ではありません。

と、私はアドバイスをいただきました。
参考:【タイプ別】教師・教員におすすめの転職サービス・エージェントまとめ
退職理由と転職理由を混同してしまいがちですが、退職理由(転職したいと思ったきっかけ)から転職理由を考えていくことが大事です。
参考:【今すぐ辞めたい】教師が「退職代行サービス」を利用する注意点とは?
【重要】退職理由から転職理由を考える|流れ
それでは、教師の転職理由を考えていきましょう。
転職理由とは、シンプルに言えば
を意味します。
つまり、私の場合で言えば
- 自分がこなした業務の成果が見えない
→自分の成果がはっきりと見えるような仕事がしたい - 成果が見えないので、独りよがりになりやすい
→チームで仕事に取り組んだり、よりクリエイティブな仕事をしたい - やることが多すぎて長時間労働前提の働き方
→自分に与えられた仕事を明確にしたい - 街で声をかけられたり、不必要に「教師であることを求められる」のも辛い
→保護者や生徒を相手にしたくない
こんな感じで、教師を辞めたい理由を深掘りしていくと「〇〇したい!」という欲望や願望が見えてきます。

余談ですが、マーケティングでは「自分のやりたいことは、名詞ではなく動詞で決めるとよい」と言われています。
このようにして
→ 「辞めて何をしたいのか(動詞)?」
という発想で、教師の転職理由を考えていきましょう。
教師の転職理由の作成例
そうはいっても例題がないと難しいものです。
まずは(先ほど挙げましたが)私の場合は、こうです。
教師を辞めたい理由|私の場合
- 自分がこなした業務の成果が見えない
- 成果が見えないので、独りよがりになりやすい
- やることが多すぎて長時間労働前提の働き方
- 街で声をかけられたり、不必要に「教師であることを求められる」のも辛い
こんなところが、私が「教師を辞めたい」と思う理由(きっかけ)でした。
教師の転職理由|私の場合
上記の理由を踏まえて、私の「教師の転職理由」がこちら。
- 自分がこなした業務の成果が見えない
→自分の成果がはっきりと見えるような仕事がしたい - 成果が見えないので、独りよがりになりやすい
→チームで仕事に取り組んだり、よりクリエイティブな仕事をしたい - やることが多すぎて長時間労働前提の働き方
→自分に与えられた仕事を明確にしたい - 街で声をかけられたり、不必要に「教師であることを求められる」のも辛い
→生徒や保護者を相手にしたくない
さらに。
これらの「〇〇したい!」をきちんと動詞にできるように「〇〇な仕事」という名詞で終わらせるのではなく
- 営業をしたい
- 作品・商品を作りたい
- 人を育てていきたい
- コミュニケーションを取りたい
など、面接を受ける会社の業種や職種に合わせて、語尾を変えたりブラッシュアップさせたりしました。
参考:役員面接の対策とは?
参考:ベストな教師の自己紹介とは?
教師を辞めたい理由|その他の例
よく言われている教師を辞めたくなる理由がこちらです。
- 長時間勤務(サービス残業)
- 部活指導(土日勤務 or 休みなし)
- 教科指導(授業が上手にできない)
- 給料が働きに見合っていない(適正な評価を受けられない)
- 生徒対応が嫌だ(学級崩壊)
- 保護者対応が嫌だ(通称:モンペ対応)
- やることが多すぎる(自分の仕事が何かわからない)
- スキルや能力が上がらないように感じる(キャリア形成が難しい)
- 年功序列が嫌だ(伸びる定年、減らされる退職金)
参考:中学校の教師を辞めたいと思う理由のトップ3&解決策を紹介
これらを転職理由に変換すると、次のようになります。
教師の転職理由|その他の例
先ほどの教師を辞めたくなる理由を転職理由に書き換えると、こうなります。
- 長時間勤務(サービス残業)
→「自分のペースで働きたい」「チームを組んで働きたい」など - 部活指導(土日勤務 or 休みなし)
→「自分の得意なことで成果を残したい」「ワークライフバランスを良くして働きたい」など - 教科指導(授業が上手にできない)
→「育児に携わる業務に注力したい」「コミュニケーションを重視して働きたい」など - 給料が働きに見合っていない(適正な評価を受けられない)
→「きちっとした評価制度のもとで働きたい」「ノルマがあるような仕事がしたい」など - 生徒対応が嫌だ(学級崩壊)
→「BtoBのような、企業や会社相手にコミュニケーション能力を生かしたい」など - 保護者対応が嫌だ(通称:モンペ対応)
→「製造業やライン作業のように、自分のできる業務をコツコツとこなしたい」など - やることが多すぎる(自分の仕事が何かわからない)
→「チームを組んで、役割を明確にして働きたい」など - スキルや能力が上がらないように感じる(キャリア形成が難しい)
→「資格取得やキャリアアップを重視して働きたい」など - 年功序列が嫌だ(伸びる定年、減らされる退職金)
→「JOB型の働き方がしたい」「成果報酬やインセンティブがある働き方がしたい」など
ざっと思いつく限り、書き出しておきました。
あとはこれを、なりたい自分について名詞ではなく動詞で伝えられるようになったり、より掘り下げて具体的に伝えられるように、ブラッシュアップしていきましょう。
正しい教師の転職理由について|まとめ
教師の転職理由で大事なことは
- ネガティブな理由ではなく、ポジティブな理由であること。
- なりたい自分(手に入れたいもの)が、明確であること。
この2つです。
備えあれば憂なしとはよくいったもので、準備をしっかりとしてれば不思議と安心してきます。
できれば一人で悩まず、身近な人やプロの人にサポートしてもらいながら転職活動を進めていきましょう。
>>30代元教師が実感した、転職が失敗しないための必要な「準備」とは?