そう感じても
と不安に感じてしまうものです。
そこでこの記事では、教師を辞めてみて分かった内容について触れていきます。
この記事では
教師を辞めたら、どんなことで後悔するのか?
こんな内容について、話していきます。
- 辞める人は、どのくらいいるの?
- 教師から転職に踏み切るために、必要なことってなに?
など、教師を辞める前に(転職する際に)感じる不安な内容については、こちらにまとめています。
>>参考:【不安解消】教師・教員の転職は不安?気になる情報まとめ
人によっては辞めずに続ける方法を実践して、教師から転職せずにそのまま教師を続けられる人もたくさんいます。
そんな教師を辞めずに続ける方法についてまとめている記事はこちらです。
>>教師を辞めずに続ける方法はある?経験談を交えてお話しします
動画でも解説しています。
目次
後悔はヒトとして不可避!|はじめに
本題に入る前に、知っておいて欲しいことがあります。
後悔を抱いてしまうメカニズムを正しく知っておくと、幸せに暮らせる確率がグンと上がります。
詳しくみていきましょう。
教師を辞めても後悔するし、辞めなくても後悔する
私の記事にたどり着く前に、幾つかの記事を読んでいると思います。
それら別のブログ記事を読むと
と気づくこともあるでしょうし
と感じることもあるでしょう。
そうなんです。
教師を辞める辞めないいずれにせよ、どちらの道を選んでも後悔がつきまといます。
「〇〇しておけばよかった」「〇〇しない方がよかった」など、いつまでも気になってしまうのはヒトの性でしょう。
そう思ってしまう理由の一つに、ツァイガルニク効果というものがあります。
教育現場とツァイガルニク効果
大事なのはここ。
ということ。
旧ソ連の心理学者ブリューマ・ツァイガルニクが実験を通して発表した脳のはたらきです。
教師を辞めるという行為は、ともすれば教師の仕事を途中で放棄したことと同義です。
そのため教師を辞めて後悔するタイミングは、どんな人でも必ずあります。
教師を辞める前に明確なビジョンを持っておくことが大事
後悔は、多かれ少なかれ出てきます。
- 出てきた後悔を、受け入れられるかどうか
(これでよかったと、認定できるかどうか) - 選んだ道で、やりたいことができているかどうか
(今の進んでいる道に、集中できているかどうか)
この2つができるような道筋をつけてあげれば、教師を辞めて後悔する内容に出くわしても動じなくなります。
それでは(前置きが長くなりましたが)、具体的に教師を辞めてどんな後悔があったのか見ていきましょう。
教師を辞めて後悔したこと|転職して気が付いたこと
個人的には後悔とまでは言えないのですが、転職して
という気づき(人によっては後悔するであろう内容)について話しています。
後悔①|「ありがとう」を言われる機会が減った
前職である教師としての働き方(いわゆる「いい先生」だったかどうか)や、転職先の職種または業種に大きく依存しますが、転職して圧倒的に「ありがとう」を言われる機会が減りました。
教師の仕事は大きく
- 教科指導
- 担任指導(生徒指導・進路指導)
- 部活動指導
この3つに分けることができますけど、このいずれでも丁寧に対応したらほぼ必ず生徒または保護者から「ありがとう」を言われてきました。
綺麗事ではなく、仕事をして感謝されるというのはありがたいもの。
努力を認めることが仕事の一つになっている教師の仕事は、結果しか求められない多くの民間企業の仕事よりも、感謝される機会に恵まれています。
教師のように自分のした行為で「ありがとう」と言われる機会が減ってしまったのは、少し残念な気がしています。
後悔②|安定性は無くなった(社会的信用、ボーナス、勤務年数に応じた報酬など)
やはりというか当然なのですが、日本における「公務員」という立場の(私学でももちろんそうなのですが)社会的信用は高いです。
私はそもそもローンを組んでいないので(これからも組むつもりはないので)不安なことは一切ないのですが、人によっては
- 今年や来年入ってくるお金の計算のしやすさ
- 年2回必ず貰えるボーナス
- 数百万円〜数千万円のローン審査の通りやすさ
これら安定性を手放すことは、大きな後悔につながるかもしれません。
お金に関する後悔は考え方一つで無くせますから、不安に感じるひとはこちらの記事を参考にしてください。
後悔③|突発的な有給(年休)が取りにくい
個人的にもっとも「後悔」と呼べそうな内容がこれです。
教師の仕事は良くも悪くも一人親方の働き方をしています。
よって、ほぼ全ての業務(仕事量の配分)について裁量権が自分にあります。
スケジューリングも仕事の量も、自分で決められることが(民間に比べると)多いと感じています。
実際、私の場合は民間に移ってから
みたいなことは、減ってしまいました。
割と教師をやっていた時は思いつきで(というか、たまたまスポッと時間が空いたから)休みを取ることが多かったです。
学校が長期休業中で生徒の対応がない日なんかは、(業務を自分の裁量で後回しにできるので)「時間休」が急に取れる時もありました。
民間だとチームでスケジュールを組んで動いていることが多いので、事前に休みの予定を伝えておかないといけません。
子どものことやプライベートのことで突発的に休まなければならない時は、(周りの環境に左右されるので)教師か民間かというのは違いがありません。
あくまでも思いつきで休む場合です。
当日に休みたいと思った時の柔軟性がなくなってしまったのは、教師を辞めて気がついたことです。
教師を辞めて失敗する(後悔する)よくある例
「【ダメな例】教師からの転職で失敗する人のパターン5選について」という記事にまとめていますが、私は感じませんでしたが他のブログ記事や体験談などで語られている内容で
を、私なりに2つにまとめて紹介します。
失敗①|事前の準備不足&知識不足
うつ病や精神疾患のように「考えたり動いたりすることが困難な状態」で教師を辞めた場合、少々酷な話になってしまうのですが真理だと思うのでお伝えします。
教師を辞めて失敗する(後悔する)人のもっとも特徴的なのが
(辞める目的があいまい、消極的な選択、準備不足、情報不足など)
です。
のように、やってないと気がつかないことは(確かに)世の中にはたくさんあります。
しかし
- 年収が下がってつらい
- ローンが組みにくくなっていやだ
- 福利厚生が教師の頃に比べて劣悪だった
これらについては、事前の準備や情報収集がしっかりとできていればクリアできる問題です。
今の時代は無料で調べられたり相談できたりするサービスがたくさんあります。
失敗や後悔する理由のもっとも多いのは、見通しの甘さ。
その原因は、一人で抱え込んでパンクして手が回らない状況だからです。
頼れるところは他人(プロ)に頼って、自分自身は
一度きりの人生で、何がもっとも大事なのか?
これらを明確に言えるよう、考えや目的を整理してから教師を辞めましょう。
失敗②|転職先が変わらず教育関係またはブラック企業
次に教師を辞めて失敗する理由として多いのが
というもの。
- 塾講師
- 家庭教師
- 教材販売会社
- サービス業全般
これらの業種に転職した場合、教師の頃と労働環境が似る傾向があるため
となる可能性が高くなります。
教師を辞めて転職する際、やはりどうしても
- 同じ教育関係の業種
- 未経験歓迎の業種や会社
これらの業種や会社が、候補に上がります。
しかしこれらの業種や会社は
- 本質的にやっていることが教師と同じ内容
(生徒相手、保護者相手、教科指導、進路指導など) - 慢性的に人手不足だったり、未経験が故に長時間労働を助長しやすい
などの問題を抱えていることが多いです。
この失敗(後悔)に対する改善は、さらに転職するしかないかなぁと思いますのでさっさと次の行動にうつる方が結果的に良いでしょう。
注意点としては、先ほども言いましたが
これだけはしっかりと準備しておきましょう。
教師を辞めても後悔しないために、実践してきたこととは?
後悔しないためには、民間とのズレを意識すること
当たり前の働き方だと思っている教師の仕事のスタイルは、多くの民間企業と違う働き方です。
教師のような働き方ができる仕事が無いので、教師は潰しが効かないとさえ言われてしまいます。
- リーダーシップを発揮できるはずなのに、思うように仕事ができない。
- 全て「自分中心で」仕事が回っていた、という経験が当たり前。
- お金の価値観が違いすぎる。
- 知らず知らずのうちに、教師でしか通用しない働き方になっている。
こんなことは、結構多いです。
まずは、教師から転職すると今までの働き方とは変わるんだ、という考え方を持つことが大事です。
教育現場は努力を評価する場面が多いです。(あなたも慣れています。)
それ故、あなたも「あなたの努力を評価して欲しい」と考えるコトが、多いです。
しかし民間の多くは「結果を評価」します。
客観的な事実・具体的な結果に基づいて、あなたが判断される
これに気づいて欲しいです。
教師時代は努力も認められたが、民間では結果が求められる。
覚えておきましょう。
詳しくはこちらの記事にまとめてありますので、ご覧ください。
教師のキャリアが活かせるのは、コミュニケーションを活かす職業
先ほど同じ教育業界だと失敗すると言いましたが、それでもやはり教師のキャリアがダイレクトで活かせるのは
- 塾講師
- 保育士
- カウンセラー
- インストラクター
- 営業職・人事職・事務職
このあたりでしょう。
総じて、教師に向いている職業は
と言えそうです。
あなたのキャリアにあった転職先を探す(見つける)のは、一人では難しいです。
やはり、専門家の力は借りた方がいいでしょう。
本気で経営ができるなら、独立開業もありか?
先ほど、教師からの転職でおすすめはコミュニケーションを活かすような職業と言いました。
ただ、民間では一年目からバリバリ仕事を任せてくれる、という仕事はほとんどありません。
ましてや、教師という仕事をしてきた人に対して
こういった色眼鏡で見られる部分が多いことも、否定できません。
そうなってくると、独立開業や自営業の選択肢も出てくるかもしれませんね。
そんな一国一城の主を目指してもいいかな? と考えるあなたに向けてまとめた記事がこちらです。
リーダーシップを存分に活かそうと思うと、誰かの下についてやるじゃなかなか難しいですからね。
本気で経営を考えられるなら、独立開業もありかもしれません。
教師はマーケターに求められる資質の多くを有していることが多いので、きちんと勉強すれば身に付く可能性は非常に高いです。
教師を辞めても後悔しないために|まとめ
人生は一度きりです。
後悔や反省は人を大きく成長させますが、できるなら少ないに越したことはありません。
教師を続ける方がリスクだと感じれば、スパッと転職した方がQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が上がります。
- 教師を辞める目的(見通し)を明確にする
- 一人で悩まず専門家に相談したり、前もって情報を集めたりする
後悔はヒトとして生きている以上、(心理学の観点からも)必然と言えます。
後悔する自分も想像しながら、それを受け入れ、自分が選んだ道が正しい道であると認めていけるように生きていきましょう。