子育て中に教師を辞めたくなったら、どうしたらいい?

子育て中に教師を辞めたくなったら?

育児も教師も仕事も本当に大変です。

子どもを相手にしているので、自分のペースで仕事ができないことも多く、思うように仕事が進まないときもあるでしょう。

子育て中は経済的な不安もあり仕事を辞めるのはちょっと……と思う人もいるかもしれませんが、ツラくなったら有給を取ることも大切です。

 

家事代行やファミリー・サポート、ミールキットなどを活用したり、職員室で相談できる先輩パパ・ママ教師がいるなら相談してみたりするのも良いですね。

いずれにせよ子どもの成長を側で見守る子育てファーストもありだと感じています。

この記事では「子育て中に教師を辞めたくなったら取るべき方法」について、高校教師歴10年以上の松梅タケがまとめていきます。

辞めてよかった内容についてはこちら。

参考:教師を辞めてよかったこと5つ!【校種・年齢まとめて解決】

 

教師を辞めずに続ける方法|まずは産休・育休をとってみる

子育てを理由に産休や育休、年休を取得してみる

教師を辞めずに続ける方法で一番いいのは、産休と育休など制度をしっかり活用することです。

教師の福利厚生は手厚いですから。

育休は3年間最後まで取らず復職する人も多いですが、公立の教師の場合、比較的育休もとりやすいのでぜひしっかり取得しましょう。

平成27年度文部科学省の調査によると、育児休業等を取得した教育職員取得割合は、男性がたったの1.8%、女性が96.5%でした。

また、全部休まずに勤務時間の一部を減らす育児短時間勤務の取得割合は、男性は0.04%、女性は1.3%とかなり低い割合です。

参考:文部科学省│平成27年度公立学校教職員の人事行政状況調査結果 別紙4
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/07/31/1388484_06_1.pdf

 

ちなみに、教員の育休期間は「子どもが産まれてから3歳になる前日まで」です。

よって育児休暇は最長3年間取れますが、手当が出るのは1年のみです。

多くの民間企業の育休は1年なので長く感じるものの手当が出るのは最初の1年だけで、それ以降は無収入です。さらに、学年の途中で復帰することが難しく、4月のタイミングで復職を強く求められることもあるでしょう。

男性職員も女性職員も育休は3年あるものの、育休の途中で復職する人が多いのはそのせいです。

 

その一方、育休中に第二子を妊娠し、学校に戻らないまま産休・育休と延長する人もいます。

育休の途中で復帰して「教師を辞めたい」と思うくらいであれば、産休・育休を利用して辞めずにしっかり3年間休んだほうが得策かもしれません。

私立学校の育休期間や取得率は学校によって異なります。まずは、自分が勤務している学校の福利厚生をしっかり確認しましょう。

公立学校共済組合│出産手当金
https://www.kouritu.or.jp/kumiai/tanki/kyugyo/shussan/index.html

公立学校共済組合│育児休業手当金
https://www.kouritu.or.jp/kumiai/tanki/kyugyo/ikuji/index.html

子育て中に教師を辞めたくなる理由

子育て中に教師を辞めたくなる理由とは

教師は独身でも仕事量が多く、稼働時間が長い仕事です。生徒たちの将来にも大きな影響を与える仕事であり、責任も大きいです。

妊娠出産を機に教師を辞めたという人も少なくありません。

子育て中に教師を辞めたくなる理由とそれに対する解決策を紹介しましょう。

子どもとの時間が欲しい

仕事と家事、育児の両立はとても難しいです。「時間が足りない」「もっと生徒とも子どもとも向き合いたい」と思う人も少なくありません。

少なくとも、我が子に対して面倒を見てくれる親はあなたしかいません。

今しかない子どもとの時間を大切にしたいと考えるなら、フルタイム勤務から非常勤や時短勤務に変えるのも1つです。

経済的な問題がクリアできるなら、仕事を辞めてパートもしくは専業主婦になることも考えてみてはいかがでしょうか。

「教師という仕事を大切にしたい」という人は、子育てが少し落ち着いたら教師への復帰を考えてもいいでしょう。

子どもの行事に参加しづらい

中学・高校教師は、土日にも部活動の指導や引率があります。運動会や文化祭、授業参観など、どの学校も日程が近いため、自分の子どもの行事に参加しづらいなどの問題があります。

勤務している学校の運動会を休むことは難しいので、我が子の日程がかぶってしまった場合、配偶者や祖父母など周りの人たちに参加をお願いすることになります。

夫婦で教師、もしくは祖父母が遠方の場合はかなり厳しいかもしれません。

その場合は、行事や部活動の参加が絶対ではない非常勤講師や時短勤務を検討する必要があります。

 

子育て中に教師を辞めたくなったら、コレをしてみよう

子育て中に教師を辞めたくなった時の解決策3つ

子育て中に教師を辞めたくなったら試してほしいことが3つあります。

  • ほかのパパ・ママ教師に相談してみる
  • 自分のことを甘やかしてみる
  • 転職サイトにとりあえず登録してみる

この3つを試してみることで、解決できることが多いです。

先輩パパ・ママ教師に相談してみる

教師は会社員などに比べると少し特殊な仕事です。

まずは、子育てをしている先輩や同僚に相談してみましょう。もしかすると、仕事を効率化するいい案を知っているかもしれません。

女性普通顔
こんな制度を活用しているよ。
男性普通顔
このすきま時間に〇〇をすると便利だよ。
女性普通顔
このサイトを雛形に教科プリントを作っているよ。

などのアイデアで時短ができるようになる可能性もあります。お互いに助け合うことで、仕事の効率を図ることもできます。

ただし転職の相談だけは、同僚に絶対ないでください。あらぬ噂で対応を迫られたり、不要なトラブルに巻き込まれたりする可能性が高いです。

参考:女性教師におすすめの転職エージェント3選と、転職に失敗しないためのコツ 

 

自分のことを甘やかしてみる

「仕事辞めたい!」と思ったら、まず全力で手抜きをして自分を甘やかしましょう。おすすめなのが下記の方法です。

  • 有給休暇を利用する
  • 家事代行やファミリー・サポート
  • お惣菜やミールキットを使う
育児中だとお金が何かとかかるので自分のためだけにお金を使うことは罪悪感を覚えるでしょうが、長い目で見ると大した金額じゃないので安心してください。

 

まずは有給休暇です。

教師は病気や大きなイベントがないと有給は取りづらいと思うかもしれませんが、休みを取ることは当然の権利です。

仕事を休んでも、家事や育児があるのでゆっくりとはできないかもしれませんが、今後について考える時間をしっかりとるのはとても大切なことです。

 

そして、普段頑張っている自分のために、家事もできるだけ手抜きをしましょう。

家事代行で水回りを掃除してもらうと気持ちもスッキリします。人が作ってくれたご飯を食べるのも心が温かくなりますよね。

 

ほかにも、下ごしらえ済み食材と調味料がセットで送られてくるミールキットを用意しておくと、忙しい日もバランスの良い食事が取れます

しんどいときは正常な判断ができなくなりがちです。心と身体が少し休んだあとで「やっぱり仕事を辞めたい」と思うのか「もう少し頑張ってみよう」と思うのかじっくり考えてみましょう。

Oisix(オイシックス)なんかは有名ですよね。

参考:Oisix

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転職サイトにとりあえず登録

転職サイトは登録だけなら転職しなくても良い

仕事を辞めたいと思ったら、転職をするしないに関わらず、とりあえず転職サイトに登録してみましょう。教師以外にも興味がある仕事が見つかるかもしれませんし、民間企業で働くときの年収や福利厚生などの参考になります。

これは経験上そうですが、登録しても実際に転職するわけではないので、ノーリスクで「いつでも辞められるんだ!」と安心感が得られるからおすすめです。

参考:【ダメな例】教師からの転職で失敗する人のパターン5選について

 

子どもが小さい間だけでも、子育てしやすい仕事に転職するのも1つの手です。採用されやすい年齢のうちに、子育てに理解のある職場に転職することはとてもおすすめです。

転職するにしても、しないにしても情報を持っておくことは悪いことではありません。いざ行動しようというときのためのお守りとして、転職サイトに登録しておくといいですね。

登録はたった3分で完了するものが多いです。おすすめの転職サイトを紹介するので参考にしてください。

参考:【タイプ別】教師・教員におすすめの転職サービス・エージェントまとめ

 

まとめ

子育て中に教師を辞めたくなった時の解決策3つ

教師は、子育て中でなくても仕事が多く、多忙を極めた職業です。

朝5時に起床、子どものお弁当を作って、保育園に連れていく準備をし、出勤前に送迎。泣いたりぐずったりする子どもを預けて、自分も学校へ向かいます。

職員室に入ってから退勤するまで、休憩時間すら取れず、ゆっくりトイレに行く暇もないほど忙しいことが日常です。

部活や委員会、保護者対応があった場合、19時の保育園お迎えにも間に合わないなんていう人もたくさんいます。

 

夕食を用意して、子どもをお風呂に入れたら22時ごろ。それからテスト作成や丸付け、教材研究など持ち帰りの仕事をしなくてはいけないこともあるでしょう。

そんな毎日が続くと「教師辞めたいな」「子育て中に仕事辞めても大丈夫かな」なんて思う人がいても、全く不思議じゃありません。

この記事が、教師を辞めずに続ける方法や子育て中に教師を辞めたくなった時の解決法としてお役に立っていれば幸いです。