教師に有利な金融関係の資格

教師に役立つ資格(金融関係)

「資格を持っていても教師の仕事に役立たない」と思うかもしれませんが、金融に関する知識や資格を持っていると転職に有利なだけではありません。お金にまつわる知識を持っていると節税や保険、家計管理などにあなたのライフプランにも役立ちます

教師を続けるにしても、転職を考えるにしても、あったほうが役立つ資格ばかりです。

この記事では、金融系の資格を取得するメリット・デメリットに加え、教師でも取得しやすい資格の概要を高校教師歴10年以上の松梅タケが難易度別に紹介します。

金融系以外の資格についてはこちらにまとめました。

参考:教師のスキルアップや日々の業務に活かせて、転職にも役立つ資格6選

金融系の資格を取得するメリット・デメリット

金銭的余裕がある独身教師時代に資格をとっておくとよい

金融系の資格を取得するメリットは以下の7点です。

  • 保険や税金・相続などで損をしなくなる
  • お金の大切さを実感できる
  • 自分自身に自信がつく
  • 時間を有効的に使える
  • 物事の考え方に幅ができる
  • キャリアアップにつながる
  • 予期せぬ転職時にも有利

デメリットは下記の3点です。

  • 勉強をするのに時間がかかる
  • 数字に強くないと勉強が難しい
  • 教師という仕事には直接メリットがない

教師という仕事柄、まとまった時間を作ることは難しいですが、計画性をもって勉強すれば大丈夫です。

焦らずにコツコツ勉強を続けていけるといいですね。

【初心者・中級者向け】教師をしながらでも得られる金融系資格3選

教師におすすめの金融系資格3選

教師をしながらでも勉強して、合格できるような金融系の資格を紹介します。

まずは、金融系の資格の中でも取りやすく普段の生活でも役立つ知識を得られる資格を3つ紹介します。

FP技能検定(ファイナンシャル・プランナー)

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ファイナンシャルプランナー講座

初心者でも取りやすく、普段の生活にも活かせる知識を学べるのがFP技能検定です。
金融系資格の土台となるような内容が多い資格なので、勉強しておくとほかの金融系資格も取りやすくなります。
保険や相続、税金、不動産について最新の知識を学べます。
生徒にも教えられることが増えるので、教師が持っておいても損がない資格です。

初心者でも取りやすく、普段の生活にも活かせる知識を学べるのがFP技能検定です。FP技能検定が受けられる試験団体には、日本FP協会と一般社団法人 金融財政事情研究会(金財)の2つがあります。

1級の受検料や合格証書記載の発行者名が異なりますが、資格としての価値は変わりません。

金融系資格の土台となるような内容が多い資格なので、勉強しておくとほかの金融系資格も取りやすくなります。

保険や相続、税金、不動産について最新の知識を学べます。

FP協会によると3級の合格率は学科83.37%、実技90.33%です。

かなり高い合格率なので、仕事のすき間時間でも、1ヵ月勉強すれば十分取得できます。

FP技能検定の概要
3級2級1級
受験資格誰でも受験可能3級合格者もしくは、認定された講座を受講修了したもの「実務経験5年以上」もしくは、「2級合格者で実務経験1年以上」であること
実施時期年3回 5月・9月・1月年3回5月・9月・1月学科試験は年3回実技試験はFP協会は年1回・金財は1年度に3回実施
形式筆記(マークシート形式)学科:筆記(マークシート形式)実技:筆記(記述式)学科:マークシート方式による筆記試験記述式による筆記試験実技:口頭試問方式
料金(非課税)学科と実技8,000円学科と実技11,700円学科:8,900円
実技:FP協会20,000円
金財28,000円
試験時間学科120分 実技60分学科120分 実技90分学科は基礎編・応用編ともに150分(金財の場合)

参考|日本FP協会

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ファイナンシャルプランナー講座

初心者でも取りやすく、普段の生活にも活かせる知識を学べるのがFP技能検定です。
金融系資格の土台となるような内容が多い資格なので、勉強しておくとほかの金融系資格も取りやすくなります。
保険や相続、税金、不動産について最新の知識を学べます。
生徒にも教えられることが増えるので、教師が持っておいても損がない資格です。

日商簿記検定

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ペンとノート

教師の仕事に関係ないように思う人もいるかもしれませんが、家計など普段の生活でも費用や出費などお金の状況や流れを把握できるようになります。
どの級からでも受験できますが、まずは3級の合格率は45.8%なので、真面目に勉強していれば3〜4ヶ月程度の独学でも合格を狙えます。

日商簿記検定を持っていると、正しく帳簿をつけられるという証明になります。教師の仕事に関係ないように思う人もいるかもしれませんが、家計など普段の生活でも費用や出費などお金の状況や流れを把握できるようになります。

どの級からでも受験できますが、1級の合格率は9%程度の狭き門です。

まずは3級の合格率は45.8%なので、真面目に勉強していれば3〜4ヶ月程度の独学でも合格を狙えます。手軽に取得できるわりに、持っていると経理や営業職への転職にも役立つ資格です。

日商簿記検定の概要
3級2級1級
受験資格年齢、学歴、国籍等にかかわらず誰でも受験可能
(2級や1級からの受験も可能)
実施時期2月・6月・11月2月・6月・11月6月・11月
料金(税込)2,850円4,720円7,850円
試験時間60分90分商業簿記+会計学:90分
工業簿記+原価計算:90分

参考|商工会議所の検定試験

※ネット試験の場合「随時試験」です。ネット試験会場により受験日や申込み方法が異なりますので詳しくは、公式サイトをご覧ください。

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ペンとノート

教師の仕事に関係ないように思う人もいるかもしれませんが、家計など普段の生活でも費用や出費などお金の状況や流れを把握できるようになります。
どの級からでも受験できますが、まずは3級の合格率は45.8%なので、真面目に勉強していれば3〜4ヶ月程度の独学でも合格を狙えます。

相続アドバイザー

NPO法人 相続アドバイザー協議会
出典 NPO法人 相続アドバイザー協議会

今後需要が増えそうな資格が相続アドバイザーです。銀行業務検定の1つで、相続に関する知識や金融実務を習得できます。自分自身の終活や家族の将来のために勉強する人も増えている注目の資格です。

相続に関する正しい知識を持ち自分自身である程度手続きができるようになると、今後便利なことも多いでしょう。

「一夜漬けでも合格した!」などの口コミもあり、問題集や過去問など自宅での学習でも十分合格が狙えますが、合格率は45%から50%程度なのでしっかり勉強をしたほうがいいですよ。

合格基準は満点の60%以上。1級はありません。

相続アドバイザーの概要
3級2級
受験資格年齢、学歴、国籍等にかかわらず誰でも受験可能
実施時期3月・10月3月
形式四答択一マークシート式四答択一式+一部記述あり
料金(税込)5,500 円
※2022年度より受験料を改定
8,250 円
内容相続の基礎知識
相続と金融実務
その他周辺知識
事例
相続知識
相続対策(生前対策)
相続アドバイス
相続手続
試験時間120分180分

参考|経済法令研究会

【上級者向け】転職にも有利な金融系資格2選

教師が取り組みやすい、転職に有利な金融系の資格

ここでは、普段の生活で参考になることはもちろん、転職にも有利になるような金融系の資格を紹介します。

教師の仕事をしながら取得を目指すには、年単位での勉強が必要になります。

転職にも有利な資格なので、「もっている資格が教師だけだと将来心許ないな」「教師を辞めても手に職系の安定感のある仕事に就きたい」などというときにおすすめです。

税理士試験

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スマホ・PC・タブレットで学べるため、忙しい教師にもおすすめ。
テレビ番組のような作りのビデオ講座は、わかりやすいと評判のようです。
問題練習も充実しており、無理なく合格できる実力が身につきます。

税理士は、正しい税金の知識を持ち、企業や個人事業主が正しい納税をするために税務や会計業務をサポートする仕事です。

税理士に向いている人は、社会的ルールを守り正しい倫理観を持つ人と言われています。几帳面な性格で論理的な思考が必要な点でも教員と少し似ていると思いませんか?

税理士試験は難易度が高いですが、科目合格制なので、1回の受験ですべての科目で合格を取る必要はありません。1科目ずつ受験可能。さらに、有効期限がないので教師を続けながら1科目ごとに勉強を進めることができます

税理士試験の概要
受験資格年齢、学歴、国籍等にかかわらず誰でも受験可能
試験内容会計学を2科目
・簿記論
・財務諸表論
税法を下記から3科目
・所得税法
・法人税法
・相続税法
・消費税法
・酒税法
・国税徴収法
・住民税
・事業税
・固定資産税
※消費税法と酒税法はいずれか1科目が必須選択。 住民税と事業税は、いずれか1科目の選択に限る。
合格基準各科目とも60%以上
実施時期年1回8月頃 3日間にかけて実施
料金(税込)1科目4,000円
2科目5,500円
3科目7,000円
4科目8,500円
5科目10,000円

参考|国税庁 税理士試験

公認会計士試験

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スマホ・PC・タブレットで学べるため、忙しい教師にもおすすめ。
テレビ番組のような作りのビデオ講座は、わかりやすいと評判のようです。
問題練習も充実しており、無理なく合格できる実力が身につきます。

公認会計士は年収も高く安定した職業です。教師同様、社会的信用も高いのも魅力です。

会計・金融分野で最難関の資格なので、働きながら公認会計士の資格を取ることはとても難しいです。

短答式試験の合格が有効な期間は2年間です。2年という短い期間内に合格しなくてはいけません。しかし有給を利用しながら、通信講座やWeb講義を受けるなどの工夫をすれば、決して無理ではない資格です。

しっかりと勉強時間を確保しつつ、合格を目指しましょう。

公認会計士試験の概要
受験資格年齢、学歴、国籍等にかかわらず誰でも受験可能
試験内容【短答式試験】
財務会計論、管理会計論、監査論、企業法
【論文式試験】
会計学、監査論、租税法、企業法及び選択科目
(経営学、経済学、民法、統計学のうち、受験者があらかじめ選択する1科目)
実施時期第Ⅰ回短答式試験 12月頃
第Ⅱ回短答式試験 5月頃
論文式試験 8月頃
第I回短答式試験と第Ⅱ回短答式試験のいずれかに合格した場合、論文式試験を受験できる
料金(税込)19,500円

参考|公認会計士・監査審査会

教師におすすめの資格まとめ

教師に役立つ資格(金融関係)

教師におすすめしたい金融系の資格を紹介しました。

資格があるから教師としてキャリアアップできるわけではありませんが、社会人としてのスキルアップになります。金融系の資格は社会人として知っておきたい知識ばかりです。

保険、相続、税金、財産、資金計画やライフプランニングなど。 知らないほうが損をする知識が多いので、まずは興味のある分野から勉強を始めてみませんか?
もちろん、資格があると転職に有利です。

教員免許は2022年から再び永年資格になりましたが、それでもやはり運転免許と教員免許しか持っていない教師は、転職に弱いと言わざるを得ません。

休日ダラダラ過ごすことや自身の専門教科の知識を深めることも大切ですが、違う分野の勉強をするのも気分転換になりますよ。ぜひ検討してみてくださいね。

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スマホ・PC・タブレットで学べるため、忙しい教師にもおすすめ。
テレビ番組のような作りのビデオ講座は、わかりやすいと評判のようです。
問題練習も充実しており、無理なく合格できる実力が身につきます。