小学校の教師を辞めたいと思う理由のトップ3&解決策を紹介

小学校教師を辞めたい理由

この記事では、高校教師歴10年以上の松梅タケが小学校の教師が教師を辞めたくなる瞬間についてまとめています。

普段高校教師向けに書いているので、高校現場との違い転職活動の一環(前職を辞めた理由の明確化)として、お読みください。

小学校の教師を辞めたいと感じる理由について、それぞれの解決策をしっかり知っておくと、教師を続けるにせよやめるにせよ、今後の自身がどうすべきか判断できるようになります。

他校種についてはこちら。

参考:教師を辞めてよかったこと5つ!【校種・年齢まとめて解決】

小学校の教師を辞めたいと思う理由トップ3

小学校教師を辞めたい理由まとめ

小学校教師を辞めたい理由トップ3は

  1. 職場での人間関係が悪い
  2. 授業負担の増加
  3. 保護者の要望や介入が辛い

このような結果になりました。
※弊ブログ運営者によるアンケート結果をもとに作成

高校でも同じような理由もありますが、やはり小学校の教師ならではの問題点もあるようです。

しっかり見ていきましょう。

小学校の教師を辞めたい理由1「人間関係」

教師も職場の人間関係で辞めたくなる

小学校の教師を辞めたい理由の1位が、職場での人間関係が悪いでした。

これは教師に限らず、多くの若手社会人が感じることですね。

そんな中でも、小学校教員の6割以上は女性という調査が文部省からでているなど、女性の多い職場は独特の雰囲気ややりにくさを感じる方が多いことも関係しているかもしれません。

 

女性同士で助け合い、様々な困難にもわかり合うことができる関係性ならば問題はありませんが、人間関係がうまくいかない職場だった場合、トラブルが起こる可能性が高くなります。

特に教員は長時間同じ空間で過ごすことがとても長い職種なので、職場の人間関係がストレスにつながりやすいとも言えます。

 

人間関係の問題はどの職場にもあるといわれていますが、教師は他の職種と比較しても長く勤める人が多い傾向にあるため、若手の教師から考えると世代間のギャップは特に感じやすいといわれています。

カンに頼った「カンピュータ」とも言えるような価値観で指導する方法がベストと考えている先輩教員や、「あなたのため」と主語を置き換えた形の主観で物事を伝えることが当然というベテラン教員などとの摩擦は、一度起こるとなかなか解消されません。

世代が上の教師が適切にサポートしてくれる人であれば非常に頼もしいですが、中にはお局おつぼね的なベテラン教員や派閥みたいなものもありますから、本当に厄介です。

最近では教員同士のいじめや嫌がらせが社会問題になることも増えており、教師として長く勤めていくためには職場の人間関係が良好であることは非常に重要な要素となります。

 

小学校の教師を辞めたい理由2「授業負担」

小学校ならではの悩みってある?

小学校の教師を辞めたい理由の2番目は「授業負担の増加」でした。

これは高校ではあまり聞かない内容でした。

ここ数年で小学校での英語教育の導入をはじめ、道徳の教科化やICTの推進など教師として指導する内容がどんどん増えてきており、さらに様々な調査であったり事務処理など教員の仕事を圧迫する状態になっています。

元々小学校の教師は中学校以降の学校過程とはことなり、ほぼ全ての授業を担任である1人の先生が担当することになり、机に向かう勉強から体育、図工や音楽など全般にわたります。

放課後には部活の担当や教職員同士で行う会議もあるので、自分の仕事にじっくり打ち込む時間がとれないと悩んでいる方も少なくないです。特に近年はタブレット学習の導入や、オンライン授業を行う必要性がでてきたことにより、小学校で教えるべき単元は増加し仕事量が増えることで教師1人にかかる負担やストレスで、体を壊してしまうという教師も少なくありません。

また学校現場には年配の方も多いため、パソコンやタブレットの操作がわからないという場合若い世代の教師に仕事が流れてくることも多いので、自分が行うべき仕事量に加えてベテラン教師のサポートをしなければいけない状態は思った以上に大きな負担と感じる方が多いです。

代わってくれる人もいないし、良くも悪くも児童と常に一緒だからこそ起きてしまう負担だね。

 

解説|小学校の教師を辞めたい理由その3

義務教育ならではの問題点

小学校の教師を辞めたい理由その3である「保護者の要望や介入が辛い」は、モンスターペアレントという言葉が定着したように、実際に教育現場では何かと保護者からのクレームや、無理難題な要望を押し付けてくるなど介入をしてくる機会が多いです。

モンスターペアレント(通称モンペ)と言う言葉は、ほんと普通に聞くようになりましたね。

特に小学校の特に低学年の保護者は平均年齢が低めなので、場合によっては自分よりも若い保護者からクレームが来ることも少なくありません。

こういった保護者からの介入が起こる原因には、親ではなく客のような意識が根底に流れているからであり、あらゆる面で自分の子供を中心に考えていたり、モラルが欠けている人や強固に権利を主張する人が増えたことが大きく関係しています。

一般的な職場では直接本人がクレーム対応などを行う機会が少なく、専門のスタッフに相談することができたり、専用の担当窓口が設けられており専門スタッフが対応することが多いです。

しかし小学校の教師の場合、問題のある家庭に対し子供だけではなく保護者まで教師自身がフォローしなければいけない場合も出てくるため、教師としての多忙な仕事内容に加えて保護者からの無理な介入に負担を感じてしまい、結果として仕事を辞めたいと感じる人は多いようです。

義務教育と高等教育の違いもあるかもしれません。

小学校の教師を辞めたいと感じたら、取るべき行動3つ|解決策

小学校教師を辞めたい時の解決策

解決策その1は「違う学校を希望する」ことです。

職場の人間関係がうまくいかないという場合退職して転職活動を行う人はいますが、せっかく希望して教師の世界に入ったのに他の職種に転職を行うのは非常に厳しいといわれています。

事務職でも即戦力となるスキルが求められたり、営業職ならノルマが設けられているなど慣れない職場で困る可能性もあるので、一番の対処法は違う学校を希望したり別の教育機関への転職なら相性のよい職場を見つけられる可能性があります。

いきなり転職するのは厳しいと言う人は、異動願いを年度末に書いてみましょう。

参考:教師を辞めずに続ける方法はある?経験談を交えてお話しします

 

解決策その2は「休暇をとって心身を回復させる」ことで、いきなり仕事を辞める前に一度休暇をとって体と心を休ませてリフレッシュしてみることをおすすめします。

公務員には福利厚生で休暇が認められているので、授業負担の増加で心身ともに限界を感じているなら年休や病気休暇を利用し、心身を癒やす時間をとるだけでも解決できる可能性があります。

休みなんて取れないよと思うかもしれませんが、働き方や時間術を変更したら意外とまとまった休みは取りやすいです。

参考:長時間勤務をしていた教師が、定時で帰るために工夫したポイントのまとめ 

 

解決策その3は「他の教職員に相談をして情報共有する」ことも重要です。

保護者の要望や介入が辛いというトラブルは、多くの場合は1人で問題を抱えてしまっていることが原因なので、1人で解決しようとせずにクレームの内容や日時をメモにして残し、複数の教職員内で共有し問題解決のアドバイスを受けましょう。

度を超した介入があるなら教育委員会や他の保護者、弁護士や児童相談所と連携をとり解決法を模索する必要があります。

いずれの場合も一人で抱え込まずに、少しでも周りに吐き出すことが大事ってことだね。