未経験でも大丈夫!教師から企業へ転職するために必要な5つのステップ

未経験でも教師から転職する方法

教師を辞めたいと思って、転職を考え始めたときに最初にぶつかる壁がこれ。

女性困り顔
未経験だし、教師でも転職できるのかな?

そうです。

教師から民間企業へ転職は、未経験・・・でも大丈夫なのかどうか。

これが最大の不安要素です。

 

教師は民間で勤めた経験がほとんどない人が多く、周りを見渡しても転職経験者が少ないです。

離職率は5%を切ります。

参考:教師を辞めたいと思う前に、確認しておきたい情報をまとめました

 

この記事では、たとえ未経験でも安心して教師から民間企業へ転職するために必要な行動や考えを、高校教師歴10年以上の松梅タケが5つにまとめて紹介しています。

  • 未経験だけど、教師から転職できるのか?
  • 教師の転職って、どうすればいいの?
  • 教師を辞めたいんだけど、何から始めればいいの?

これらのお悩みを、解決していきます。

教師の働き方に疑問を生じ、実際に・・・未経験で教師から転職した私がご説明します。

動画でもわかりやすく解説しています。

毎週アップしています。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

教師の働き方に関する世間や民間の認識を知る|ステップ1

未経験でも教師から転職する方法1

まず教師の働き方に関する民間の意識を知っておきましょう。

民間への就職経験がない(いわゆる)民間未経験者の教師にとっては、働き方について齟齬が生まれることが多いです。

ビジネス経験が乏しいですから。

教師の働き方と民間での働き方の違い

民間と教師とのズレの記事でも書いていますが、これまで働いてきた教師の業務というのは良くもも悪くも・・・・・・・民間での働き方とは違います。

特に民間と違うポイントは以下の通り。
  •  初任者から一人で、いきなり一人前扱い。
    (初任者研修はあるが、形骸化しているようなもの)
  • 教員免許さえあれば(かつ各自治体に登録していれば)誰でも働ける。
  • 収益や売り上げを考えなくてよい。むしろお金は使わないように指導される。
    (「お金かけるな、手間かけろ」と教えられて働く)
  • 結果を誉めることと同じくらい、努力を認めることに重きを置いている。
  • 能力やスキルに関わらず、教師の給料は年齢や職種で決まっている。

などなど、公務員である影響もさることながら、教育現場であるがゆえ民間企業での働き方とは大きく違います。

 

もっとも大きく違うのがお金周りです。

売り上げを考えることなく、結果がダメでも努力を評価・・・・・する。

日常的にこのような働き方をしているので、教師の多くはお金に対しての考え方が民間で働く人と大きく異なります

 

もっとも世間とずれているのは、お金に対する考え方やビジネス経験

お金を積み上げる

給与についても同様です。

教師の平均年収は、世間の平均年収と比べて高い傾向にあります。

小学校、中学校、高校の順に平均年収は上がりますが、もっとも高い高校教師の平均年収は、(昔に比べると下がっているとはいえ)それでも500万円以上はあります。

参考:教師の給料大公開!

 

そうはいっても、労働環境は過酷です。

教師のバトンなんかでも話題になっていますが、教師には残業代が(ほとんど)ありません。

小学校教員の残業時間は平均48時間33分で、上限を超えた人は過半数の51・5%。中学校教員は平均66時間46分で上限超えは71・9%に及んだ。  集約人数が少なかった高校と特別支援学校を合わせた全校種平均では、合計54時間21分、上限超えの割合は57・8%だった。

引用 公立小中校の教員、残業「上限」超え58% 北教組調査ー朝日新聞デジタル

 

民間であれば50〜60時間も残業していれば、それだけで手当が8万円/月ほどアップします。

しかし教師にはありません。

実労働で換算すれば、意外と貰っていない(民間と同程度)となります。

とはいえ、民間と比べると比較的「高い年収」の職業です。

 

教師の働き方について、世間や民間企業が抱くイメージ

以上より、民間や世間がいだく教師の働き方については

  • 初任者から一人で、いきなり一人前扱い。
    教師はビジネスマナーなどが身に付いていないのでは?
  • 教員免許さえあれば(かつ各自治体に登録していれば)誰でも働ける。
    スキルや能力が低いのでは?
  • 収益や売り上げを考えない働き方。
    即戦力にならないのでは?
  • 結果を誉めることと同じくらい、努力を認めることに重きを置いている。
    ビジネス経験が無さすぎて、役に立たないのでは?
  • 能力やスキルに関わらず、教師の給料は年齢や職種で決まっている。
    高い給料をもらって当然と思っているのでは?

このように思われているんだと、しっかり認識しておきましょう。

これをしっかり意識していれば、面接での受け答えはもちろんのこと、転職後の働き方も明確にすることがでいます。

参考:転職活動中の教師が知っておくべき役員面接の対策とは?

 

自分の年齢に応じた転職戦略を考える|ステップ2

未経験でも教師から転職する方法2

世間とのズレや教師に対する働き方の認識の違いを理解したところで、次のステップです。

未経験の世界に飛び込むからこそ、しっかりと転職の戦略を立てましょう。

 

学校現場でのストレスや身体に不調が出てくると、今すぐにでも教師を辞めたいと思ってしまいます。

もちろん健康第一なので、我慢せず辞めてしまうのも一つの手かもしれません。

 

しかし転職後の人生・・・・・・を優先して考えるなら、辞めるのではなく、働きながらあなたの年齢に応じた転職戦略を持っておきたいところです。

20代前半と40代とでは、転職のやり方や考え方は全く違います。

参考:教師からの転職で採用されやすい人の特徴まとめ

20代前半教師の転職戦略

20代は25歳くらいまでの20代前半と、26〜29歳までの20代後半とでは戦略が異なります。

 

一般的に20代前半での転職は第二新卒と呼ばれ、即戦力で採用したいというよりも

  • あなたの将来性
  • あなたの人間性
  • あなたの向学心

これらのいわばあなたが持っているポテンシャルで、採用されることが多いです。

よってポテンシャル採用などと呼ばれたりもします。

 

勤続年数が短く、数年で転職するのは(日本では)不利に見られることが多いです。

よって、後ほど詳しく話す教師を辞めたい理由」「将来なりたい自分などはしっかりと持っておきましょう。

参考:初任者(新規採用)なのに教師を辞めてもいいの?

 

20代後半教師の転職戦略

教師を囲む生徒

一方、20代後半の教師が転職する際の戦略としては、マネジメント能力やコミュニケーション能力を武器の一つとして転職活動をしていくと良いでしょう。

ビジネス経験がない教師、ましてや未経験の立場での転職となると、即戦力を求められる転職(中途採用)では不利にはたらくのは事実です。

 

しかし20代後半の教師ともなれば、担任経験もあるでしょうし、いわゆるひと周り・・・・学年を経験しているはずです。

分掌業務でそれなりの実績がある人も多いでしょう。

 

それら教育現場で身についたマネジメント能力やコミュニケーション能力は、多くの場合、営業職や営業の業務で役に立ちます

話が長くなるのは玉にきずですが。

 

ただし、学校現場はおままごとのように考えている人も少なくありません。

この辺りについては、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。

参考:教師の自己PRってどうすればいいの?

20代向けの転職情報を載せた記事もあるので、合わせて参考にしてください。

 

30代教師の転職戦略

30代女性教師が転職した

30代で教師を辞めようと思うと、相応の理由と相応の準備が必要です。

ちなみに私は31歳で転職を決意しました。

とはいえ、世間での平均転職年齢は、今や32歳前後。

 

2020年に転職した人の平均年齢は32.0歳、男女別では男性が32.9歳、女性が30.1歳でした。いずれも調査を開始した2008年以降で最も高い年齢です。

引用ー転職成功者の年齢調査 doda

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企業側が30代の転職者に求めていることは一つ。

即戦力です。

したがって、ビジネススキルやビジネスマナーもさることながら、実務経験や資格なども必須になってきます。

 

教師を10年近く続けてきた30代。

本当に教師しかしてこなかったのであれば、実務経験も資格も教師・・にまつわるものしかありません。

 

そんな場合、即戦力として働けるのは

  • 教育業界(出版会社や教材販売会社)
  • 塾講師

となるでしょう。

参考:【職種別】教師からの転職にオススメの職業まとめ

 

一方で、私もそうでしたが離職する1年前から自ら時間を作って、副業として

  • サイト運営
  • ビジネススキル
  • 資格取得

など、教師以外の実務も積んできました。

 

30代教師が激務をこなしていることは、身をもって・・・・・理解しています。

それでも、時間をうまく使いながら準備をするのです。

普段の業務にプラスして自分の時間をつくるので、当時は平均睡眠時間4時間とかザラでした。

逆にいえば、そのぐらい

覚悟や準備がないと30代未経験の教師からの転職は厳しい

かもしれません。

 

女性困り顔
厳しいのはわかったけど、実際には何から始めればいいの?
いきなり全てをやろうとせず、できることから小さく一つずつやっていきましょう。

 

おすすめは、時間の使い方(仕事の整理)の見直しと資格取得

記事も用意しているので、参考にしてください。

 

40代教師の転職戦略

教員の転職はいつがベスト?

20年近く教師をしてきた40代教師が、転職したいと思うきっかけは大きく3つ。

  • 体に大きな不調をきたした
    (体調不良、うつ病など)
  • 大きなトラブルを抱えてしまった
    (懲戒処分など)
  • 時間の使い方を見直すことになった
    (親の介護や家庭の事情によって、働き方を変更することになったなど)

このいずれかでしょう。

これら全て、転職後・・・にも影響があると考えられます。

よって本気で転職を考えるならば、まずはこれら問題の根本的解決が最優先です。

 

散々話してきましたが、教師の転職は甘いものではありません。

ましてや、民間未経験の教師が即戦力を求められる職場でやっていくには、相応の準備や実績が必要になります。

 

したがって40代教師が未経験でも転職するには、個人事業や独立開業、フリーランスなど自分の力だけで稼ぐ方法を模索した方がよっぽど成功できます。

 

なお、懲戒処分(懲戒免職など)で民間企業に転職する場合。

企業に提出する履歴書の経歴の欄には、必ず・・受けた懲戒処分を記載しなければなりません。

懲戒処分の有無を隠して転職した場合、発覚してからだと不利益を被ることがあります。注意してください。

参考:懲戒処分、きちんと理解していますか? 

 

キャリアの棚卸しをして、未来の自分を明確にする|ステップ3

未経験でも教師から転職する方法3

目標や方向性など転職戦略を明確したら、次に行うのはキャリアの棚卸しです。

男性普通顔
キャリアの棚卸しってなに?
棚卸し(=在庫管理)と同じで、自分にできることややってきた実績などの把握をすることです。

 

「45歳定年」を謳う企業が出始めている昨今。

自分はこれまで何をしてきたのか、自分に何ができるのか

これらは非常に重要になります。

平たくいえば自己分析ですね。

 

自分で紙に書き出すでも良いし、プロの人に聞いてみるのも良いでしょう。

キャリアの棚卸しをすると

  • 自分のスキルを活かせる職種や職場が、見つけやすくなる。
  • 自己PRや職務経歴書などを用意するときに、自分の強みがハッキリする。
  • これからどんなキャリアを積んでいきたいのか、明確になる。

など、現在の自分の立ち位置と、未来の自分のゴールの輪郭がくっきりとするハズです。

すなわち、「教師を辞めたい理由」と「なりたい自分についてわかる」ということ。

 

個人的には自分のことは意外と人から見てもらった方がわかることが多いので、プロに頼んだ方が「確実で早い」です。

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    年収が下がるという転職の常識を打ち破ってくれるのも、教師からの転職として非常に魅力的です。

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    「いつかは教師を辞めたい」と考えているくらいの時点で、転職活動の様子を知りたい時に利用すると良いと思います。

 

もし自分でやるならば

  1. 1日の仕事の流れを時系列で書いてみる(平日と土日別で)
  2. 頑張ったところや、意識したところを書き出す
  3. 年単位で整理して、経年変化をみる
  4. 特徴的なものや頻出する項目は、自分の強み(キャリア)の可能性大

このような流れで行うと良いでしょう。

 

転職サイトへの登録し情報を集め、転職活動を本格的に始める|ステップ4

未経験でも教師から転職する方法4

ここまで準備ができていれば、未経験だとしても「教師から転職したい!」という意識も高くなっているハズです。

いよいよ本格的に動き出しますよ。

 

転職情報や求人情報を集める段階です。

集める方法は、大きく二つ。

  • 転職サイトや転職エージェントなどに登録する
  • お住まい近くにある職業安定所(通称:職安)にいって相談する

このどちらかになります。

流石に街ブラして求人情報を集めたり、無料の求人情報誌を貰って帰るわけにはいきませんから。

 

おすすめは、転職サイトや転職エージェントなどに登録することです。

女性普通顔
なんで利用した方がいいの?
時間を効率よく使えるし、無料のところがほとんどだからです。同僚の教師や保護者から見つかるリスクもほとんどありません。

 

その中でも私なら、色々とアドバイスまでしてくれる転職エージェントを利用する方が良いと感じています。

実際に私も利用しました。

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    「いつかは教師を辞めたい」と考えているくらいの時点で、転職活動の様子を知りたい時に利用すると良いと思います。

 

本サイトでもいくつか記事を書いていますので、気になるものを参考にしてみてください。

 

転職理由や志望動機、職務経歴書や自己PRを用意して面接|ステップ5

未経験でも教師から転職する方法5

さぁ、いよいよ最後のステップです。

実際に転職試験に備えて準備を行なっていきます。

程度の差はありますが、転職面接に必要な書類は以下の通り。

 

  • 履歴書
  • 職務経歴書

この2つには

  • 志望動機
  • 転職理由
  • これまでの経歴
  • 自己PR
  • 資格やスキル

など、転職後にどれだけ活躍できる人材であるかをまとめていきます。

 

言いっぱなしではなく、証明書なども必要になるかもしれません。

 

生徒たちにもよく言ってきたと思いますが、何事も

計画と準備が大事

です。

 

面接試験に向けて、しっかりと準備を行なって企業にアピールしていきましょう。

履歴書や職務経歴書の具体的な書き方や準備の仕方については、以下の記事にまとめていますのでそちらをご覧ください。

まとめ

未経験でも教師から転職する方法

未経験だからといって、尻込みする必要はありません。

日本の教師の多くは、能力が高く、人間性も問題がありません。

自信を持って、転職活動に励んでいきましょう。

教師を辞める理由となりたい自分を明確にしてね。
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    年収が下がるという転職の常識を打ち破ってくれるのも、教師からの転職として非常に魅力的です。

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