- 自己紹介は何を言えばいいのかわからない
- 自己紹介のポイントや注意点を知りたい
- 具体的な自己紹介例を知りたい
自己紹介は、何をどう言えばうまく伝えられるのか分かりませんよね。
あまり言う機会がないので悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では高校教師歴10年以上で実際に転職した松梅タケが次の3点を解説します。
- 自己紹介で抑えるべきポイント
- 自己紹介の注意点
- 具体的な自己紹介例
面接対策や転職にも役に立つ自己紹介の作り方を解説します。
自己紹介をうまく伝えて、面接官・同僚・生徒の信頼を得ましょう。
目次
自己紹介で抑えるべきポイント3つ
ポイントを抑えることで、第一印象が良くなります。
自己紹介のタイミングで教師のネガティブイメージを拭いましょう。
第一印象をよくするポイントは3つです。
名前を最初に伝える
最初に名前を伝えてください。
理由は、名前を伝えなければ、あなたが誰なのか伝わらないからです。
聞く人の立場になれば、なぜ伝わらないのか分かるはずです。
名前を名乗らないと、あなたが何者なのか気になり話が頭に入ってきません。
自己紹介は、あなたを知ってもらうための時間です。
冒頭から経歴を話しはじめてはいけません。
最初にフルネームで名前を伝えましょう。
そうすることで、聞く側も安心感をもてます。
経歴は詳細に伝える
これまでの経歴を簡潔に伝えましょう。
名前に続き経歴を伝えると、あなたの人物像が伝わるからです。
単純な自己紹介は簡単な経歴だけ伝えれば問題ありませんが、面接の場合は次の4つを伝えてください。
- 大学や職務経歴
- スキルや資格
- 経験
- これらをどう仕事に活かすか
大切なことは、経歴などを通じ教師として何ができるか伝えることです。
「この人にはこういう仕事を任せられそう」
「この人はこういう仕事が向いていそう」
何ができるか伝えると、聞く側があなたの働くイメージを膨らませることができます。
次のステップでまとめましょう。
- 棚卸し…今までの仕事内容を棚卸ししましょう。
- 努力したこと…大学や職場でどんな努力をしてきたか書き出しましょう。
- 棚卸しと努力した掛け合わせで何を実現したか…大きな成果は必要ありません。あなたが少しでも仕事内容を通じて努力したことがあれば、どう成果につながったか書き出しましょう。
- 教師に当てはめる…成果につながったことを教師としてできることに当てはめて考えます。
ステップ通りに話せば、実績ベースで話ができます。
聞く側は、より教師としての働きぶりをイメージしやすくなるのでおすすめです。
参考:教師・教員からの転職を成功させるために必要な、職務経歴書の書き方
実績に関しては、具体的な「数字」を入れてアピールします。
「放課後生徒が質問できる機会を作り、年度の頭では平均〇〇点だったのが年度末のテストで〇〇点以上アップした」など、他の先生もやっていないような実績があれば自己紹介も差別化できます。
また、経歴に関しても、分かりやすく簡潔になるよう努めましょう。
何か役割をもっていたのであれば、「〇〇という役割を〇年担当しています。」など、継続してきた点を押し出していきましょう。
意気込みを最後に伝える
意気込みを最後に伝え、自己紹介を締めます。
これは先ほどの「どう仕事に活かすか」とは別です。
- あなたの気持ち
- どんな存在になっていきたいか
この2つを伝えます。
親近感が持てる言葉を選ぶと、聞く側も好感がもてます。
意外性は、教師のイメージからは想像できないような内容を入れると印象に残ります。
例えば
- 「教師ですが、筋トレマニアです。5年以上毎日トレーニングを欠かさずやっています!」
- 「毎日〇時間残業していますが、帰宅後必ず1冊本を読んで勉強する時間を確保し読破しています!」
こういったユーモアもプラスすると、人とは違った自己紹介ができますね。
深く考える必要はありませんので、あなたの気持ちをストレートに伝えれば気持ちを感じとってくれるはずです。
自己紹介で注意すべきポイント3つ
次の3つに注意して伝えると、より良い印象を与えることができます。
姿勢よく話す
姿勢よく話すと、聞き手に気持ちが伝わりやすくなります。
理由は姿勢がいいと、真摯な態度で話していると感じてもらいやすくなるからです。
普段意識していないと、自分の姿勢に気づきません。
猫背だと頼りない印象を与えてしまいますので、背筋を伸ばして耳の真下に肩がくることを意識すると1本芯の通った姿勢になります。
ちょっとの意識で、気持ちが伝わる姿勢になるのでおすすめです。
大きな声で
大きい声で話しましょう。
うるさすぎてはいけませんが、離れて聞いている人もいます。
小さい声だと「もう少し声を大きくしてもらえますか?」
こう言われてしまい、恥ずかしい経験をすることになります。
加えて、あなたの声が聞こえないと、一生懸命考えた自己紹介が全く伝わりません。
伝わらないのは話していないのと同じです。
せっかく考えた自己紹介なので、全員に届く声で伝えましょう。
大きい声は存在感を与えます。
ポイントは、普段話すトーンより2トーンくらい高くすることです。
大きい声を意識し、面接官や生徒に話しましょう。
結果、話の内容も覚えてもらいやすくなります。
簡潔に
一文をできるだけ短くしましょう。
とくに面接は、あなたが話したいことではなく「面接官が聞きたいこと」を答えなければいけません。
一文が長いと伝えたいことも伝わりづらくなります。
一文=1メッセージを意識し、簡潔に話しましょう。
「姿勢よく」「大きな声」「簡潔に」これらは、普段から意識するだけで上達していきます。
面接でいきなりやるとうまくいきません。
日常会話から意識して練習すると、本番では無意識にできるはずです。
例えば営業職で転職面接を受けるのであれば、子どもの他に親御さんや目上の先生など、さまざまな立場の方とコミュニケーションをしてきた点を押し出してみてもよいでしょう。
交渉・問題解決の経験などもあれば、自己紹介で話してみるのも1つの手です。 簡単な事前準備が本番を良い結果に導きますので、意識して練習しましょう。
いい自己紹介と悪い自己紹介の例
いい自己紹介と悪い自己紹介の例を紹介します。
あなたならどう言うか、考えてみてください。
いい点はさらに伸ばし、悪い点は改善することができます。
今回は、面接を例に面接官から「自己紹介してください」と言われたと仮定し、例を紹介します。
面接官は、書類を見てあなたのことをある程度知っています。
いい自己紹介例
教育学部では、身体的・心理的な成長に伴う教育を学び、歴史や社会問題の教育に関わる分野をとくに深く学びました。
学んだことを△△のように活かし、○○のような先生を目指していきたいと考えています。
本日は、よろしくお願いいたします。」
悪い自己紹介例
子供が好きなので、教師になりたいです。
子供に教えたいことがたくさんあって、○○をとくに伝えたいです。」
悪い自己紹介例では、次の3つのいずれかができていません。
- 名前を伝えていない
- 自分の言いたいことしか言っていない
- 締めの挨拶がない
特に、良い自己紹介と比べると良い自己紹介の方が具体的に何をしてきたかが明確ですよね。
先ほど解説したポイントを意識しながら、オリジナルの自己紹介を考えましょう。
TPOに応じた、教師の自己紹介例
TPOに合わせ、自己紹介を変えてください。
ポイントや注意点で書いたとおりにやれば問題ありません。
あなたのことを簡潔にしっかりと伝えてください。
営業職編
参考:未経験でも大丈夫!教師から企業へ転職するために必要な5つのステップ
IT職編
参考:教師からプログラマーやIT業界に転職するため抑えておくべきポイントとは?
事務職編
先生との初顔合わせ
出身は○○で、担当教科は○○になります。
前職では○○をしておりました。
早く仕事を覚えて、頼りになる先生を目指して努力していきます。よろしくお願いします。」
始業式
よろしくお願いします。」
担任として生徒と初顔合わせ
○○の知識をたくさん伝えていきたいと思います。
1年間よろしくお願いします!」
生徒の信頼を得ると、何かあったときでも相談を積極的にしてもらえるようになり、結果あなたの仕事もやりやすくなるはずです。
まとめ
今回は、面接対策・転職に役立つ自己紹介について解説しました。
- 教師のネガティブなイメージを払拭する自己紹介を意識
- 自身の強み・アピールポイントを確認
- 教師の経験で得たものを他の業種・職種でどう活かせるのかを盛り込む
上記のように、自己紹介の対策だけでも意識すべき点が沢山あります。
他にも、抑えるべき基本的なポイントは以下の通りです。
- 1分で簡潔に伝える
- 表情・声のトーンに気を付ける
- 自分の強みが応募企業が求めるものに、マッチしているか?
面接官は簡潔に話す能力なども、自己紹介の中から判断しています。自分の実績・強み、応募した会社で活かせる点などを凝縮してアピールしましょう。時間を計って練習するのもいいですね。
最後は気持ちです。
聞き手側の立場になって気持ちを込めて伝えれば、あなたの言葉はしっかり届きます。
肩肘張らずに、リラックスして伝えれば問題ありません。
あなただけの気持ちのいい自己紹介をしましょう。