教師からの転職で、自営業や独立開業(以下、起業)を考える人も多いと思います。
ただし、おいそれと始められるほど簡単じゃないのが起業。
この記事では、教師から転職(または脱サラ)して起業をするには、どんな道があるのか?
いくつかの例を参考に、話を進めていこうと思います。
目次
教師を辞めて起業するならどんな職種がいいの?
さて、教師から起業するならどんな職種がいいのか、見ていきます。
士業
士業と呼ばれる職種があります。
- しぎょう
- さむらいぎょう
とも呼ばれますが、有名なところでいうと
- 弁護士
- 税理士
などですね。
それらの職に就くには、国家資格取得が必須条件です。
ハードルが高いように思うかも知れませんが、安心してください。
(おそらく)あなたが受けた教員採用試験の最終倍率と、さほど変わらないと思います。
教師から起業するのに、士業を一番におすすめする理由は3つあります。
- 起業(独立開業)に向いている業種であること
- 教師の多くは、自分のための勉強が苦に思わないこと
- 最悪の場合、再び従業員としてサラリーをもらうことも可能であること
主な士業の職種と合格率と年収(2017年調べ)がこちらです。
職種 | 合格率 | 年収 |
---|---|---|
行政書士 | 10%前後 | 600万年 |
弁理士 | 7%前後 | 750万円 |
公認会計士 | 6%〜10%前後 | 920万円 |
社会保険労務士 | 5%前後 | 650万円 |
参考 LEC東京リーガルマインド、キャリアガーデン、平均年収.jp

教師から弁護士になるのは、避けたほうが無難?
士業の代表格である弁護士。
よほど強い志と強い信念をもっていれば、教師から転身することは止めません。
しかし、個人的に弁護士はあまりお勧めしません。
- 法科大学院に3年間通うか、自力で予備試験を突破しなくてはいけない(予備試験の合格率は3%ほど)
- 通ったor合格したのち、司法試験を5年以内かつチャレンジ3回以内で合格しなくてはならない
- 弁護士の合格率は3%前後しかなく、非常に狭き門
- 合格した後は、1年間の司法修習制度(見習い)
運よく全て一発合格できたとしても、最低2〜3年は無収入に近いです。
とてもじゃないですが、効率がいいとは思いません。
よって教師から起業するには、弁護士は不向きだと思います。
参考:「マスクは白を着用するように」 日本の学校で“ブラック校則”が平然とはびこる理由とは
飲食業
開業・自営業と言えばこれが多いでしょう。
教師を辞めて(脱サラして)飲食店を経営する人は、それなりにいらっしゃいます。
そういう意味で、同じ境遇の人がいるってのは安心ですよね。
ただ、そういった方の多くは
といった方たちです。
飲食店で起業するってのは、教師から転職するというより教師生活を全うしてから(したから)したいことをするというのが実情のようですね。
塾長
教師からの転職で多いのは、やはり塾講師です。
一般的に教師が塾講師をするなら、どこかの学習塾で会社員として勤めます。
しかし同じ塾講師をするならばいっそのこと、自ら開くこともできます。
サポートをしてくれるサービス会社もあるので、気になれば資料請求されてみてはどうでしょうか。
フランチャイズに加盟せず、加盟金0円・ロイヤリティ0円で学習塾の開業が可能。
生徒10名でコストペイできるビジネスモデルなので、ハードルが低いのも嬉しい。
まずは資料請求して、教師から塾講師をする時の選択肢に加えてみてください。
フリーランス
webライターやwebデザイナー、イラストレーターやコンサルタントなどは、どこかの会社に属していなくても仕事ができます。
その代わり、自分で仕事を取ってこなくてはならないので
- 実績(信頼)
- スキル
は最重要視されますから、いきなり教師から脱サラして始めるのは(能力的な意味で)難しいと言えるでしょう。
漫画家

実は、まじかる☆タルるートくんや東京大学物語などで知られるエッチな漫画家「江川達也さん」が、中学教師から脱サラして漫画家の道に進まれた方として有名です。
素晴らしい「賢い教育者は、評価をして、自由に読ませ、考えさせる。禁止する者は、子供の能力を低く見ている」「大事なことは、子供に自分で考えさせることだ」 / “江…” https://t.co/4JQVh0CTPT #江川達也 #ジャンプ #表現の自由 #マンガ #これはすばらしい
— LIN7 (@liinter7) 2017年7月8日
ちなみに江川さんの教員生活は、講師のみ、しかも4か月間だけ。
アシスタントで漫画家の道に入り、教師を辞めた翌年からは連載をスタートさせているというから、かなりの強運とセンスをもっています
強いて言えば、自分のしたいことを仕事にするっていうお手本なのかもしれませんね。
政治家

元教師という肩書を引っ提げて、2015年に板橋区議選挙に立候補した人がいました。
小泉しんじさん、という方です。
上板橋にて最後のお願いです! pic.twitter.com/zxDOkUSQZx
— 小泉しんじ 元海の王子 (@Shinji_koizumi) 2015年4月25日
4年間の教員生活を経験したのち、子どもの未来や環境を変えるべく立ち上がった小泉さん。
残念ながら落選してしまったようですが、思い切って区政・市政・国政にチャレンジする、ってのもアリかもしれませんね。
ただ、選挙に出るためには供託金や人件費などでざっと200万円から800万円は必要です。
さらに、落選したら一銭も戻ってきません。
起業が教師からの転職に向いている理由
最後の方はちょっと飛躍しすぎましたので、話を戻します。

そもそも、起業が教師からの転職に向いていると思う理由は、どんなところにあるのか?
これについて、少し説明します。
教師の仕事と同じく、自分中心で仕事が進む
教師の働き方は
- リーダー性やコミュニケーション能力を発揮するような仕事
- 自分中心で回るような仕事
- 自分のしたいことがあったとき、自分の責任で自由にできるような仕事
だいたいこれに集約されると感じています。
もちろん民間でも、会社によっては転職一年目からバリバリやらせてくれる(リーダポジションで採用する)ところもあるでしょうが、一般的には誰かの下につくところから始まります。
教師から転職して「失敗した…。」と感じる理由の一つに、「仕事の自由度が低くて、窮屈だった。」というのがあります。
自営業なら
- 自分自身ですべて動かせます。
- あなたの頑張りは、すべて自分に跳ね返ってきます。
- 長時間勤務を助長している「したくない仕事」を押し付けられることも、ありません。
能力の無い管理職や、無理難題を押し付けてくるモンペもいません。
このようなメリットがあります。
教師と同じく組織で動く民間の企業では、どれも難しいものばかりです。
よって、教師からの転職で「自営業」を選ぶ人が多いのでしょう。
教師から実際に起業した人たちの話
先人の経験なども、役に立つと思います。
「公務員+」というサイトに、教師からの転職をした人たちのインタビューが載っています。
体験談は2019年2月現在「6人」しかありませんが、参考になるかもしれません。
先に言っておきますがここに掲載されている人たちも、そのほとんどは士業で独立、開業している人たちです。
教師の1日は多忙です。
時間の配分や働き方については、工夫が必要でしょう。
起業は相当厳しい世界なので、相応の準備を
ここまで読み進めていただいたなら

と思う人もいるでしょう。
あなたに
自分の人生は、自分で道を切り開いていくんだ!
という気持ちは、ちゃんとありますか?
これより、本気で起業するなら最低限押さえておきたい内容に触れていきます。
正しいお金の知識を身につける
「教師と民間でズレているところ」でも話していますが、教師はお金に疎いです。
起業すれば(当たり前ですが)、経営センスも問われます。
いくら何でも屋で働いてきた教師とはいえ、会社を経営するとなると話は別です。
あなた自身もそうだと思いますが、教師になる人は経済の勉強は元より、お金について勉強してきた経験は無いはずです。
学校でも教えませんからね。
まずは、正しいお金の知識を身につけることが最優先です。
しっかり勉強しましょう。
金銭的余裕があるうちに、資格取得をしておく
お金のセンスはクリアできたとしましょう。
しかし、フリーランスや漫画家のように能力や才能だけでは通用しないことがほとんどです。
教師という安定を捨てて起業する訳ですから、盤石に進めたいですよね。
そこで大事になってくるのが、資格。
教師は、教員免許と運転免許くらいしか資格を持っていないことがほとんどです。
資格を取っておけば、起業する際の説得もしやすいです。
一番におすすめした士業であれば、試験にパスしなくてはいけないので、その勉強が必要です。
資格取得や勉強には、お金がかかります。
辞めてからでは金銭面で不安定になりますから、是非とも教師を続けながら資格取得に向けて行動してください。
士業の勉強をするなら、こちら。
校舎が無いので固定費や人件費が抑えられる分、価格が安いのが特徴。
オンラインだから、自分のペースで勉強を進められるのも嬉しい。
「IT×脳科学」を利用した問題演習機能だから、効率よく勉強できます。
スマホ・PC・タブレットで学べるため、忙しい教師にもおすすめ。
テレビ番組のような作りのビデオ講座は、わかりやすいと評判のようです。
問題練習も充実しており、無理なく合格できる実力が身につきます。
準備不足だと感じれば、素直に民間に転職を
起業するために、正しいお金の勉強が必要だ。
起業するために、資格取得も必要だ。

って感じたなら、やはり民間に転職する方が遥かに懸命です。
民間だとしても上記2つ(お金の知識・資格取得)は当然必要になってきますが、責任の重さが違います。
教師は良くも悪くも安定志向があると思うので、不要なリスクは減らしたいって思いますもんね。
民間企業に転職した教師の体験談も集めていますので、起業はちょっと厳しいかもな…と脳裏によぎった人は、転職の体験談を読んでイメージを掴んでみてください。
教師から起業して頑張りたいあなたに、まとめ
教師の働き方は特殊です。
それゆえ、教師は潰しが利かないと言われることも多いし、逆に何でもできる可能性を秘めています。
- リーダーシップ
- コミュニケーション能力
- 先導性
これらをもれなく仕事に活かそうとすると、起業するのが一番向いているのは確か。
ただし、そのままでは
- お金の知識が無い(経営のセンスが無い)
- 資格が無い
これらも、また事実。
失敗したくない、教師からの転職。
是非、教師を続けながら起業に向けた準備を行ってください。
フランチャイズに加盟せず、加盟金0円・ロイヤリティ0円で学習塾の開業が可能。
生徒10名でコストペイできるビジネスモデルなので、ハードルが低いのも嬉しい。
まずは資料請求して、教師から塾講師をする時の選択肢に加えてみてください。
校舎が無いので固定費や人件費が抑えられる分、価格が安いのが特徴。
オンラインだから、自分のペースで勉強を進められるのも嬉しい。
「IT×脳科学」を利用した問題演習機能だから、効率よく勉強できます。
スマホ・PC・タブレットで学べるため、忙しい教師にもおすすめ。
テレビ番組のような作りのビデオ講座は、わかりやすいと評判のようです。
問題練習も充実しており、無理なく合格できる実力が身につきます。