面接を何回か通過し、ついに最終面接。
「最終面接では社長と面接するの?」「今までの面接と何が違うの?」など不安なことも多いかと思います。
この記事では、転職経験ありの高校教師歴10年以上の松梅タケが
- 役員・社長面接とは何か
- 役員・社長面接で見られるポイント
- 役員・社長面接の対策方法
を紹介します。
具体的な対策方法も3つ紹介しますので、最終面接を失敗しないためにもしっかりと対策をしましょう。
目次
役員・社長面接とは
役員・社長面接は「どのような場面」で「何を目的」に行われるのでしょうか。
採用までのフロー
まずは、採用までの全体フローを紹介します。
採用までのフローは企業によって異なりますが、下記のようなフローが一般的です。
- エントリーシート提出
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
各面接において、「面接を実施する人」や「見られるポイント」が異なってきます。
一次面接や二次面接は人事や現場社員が面接官を担当することが多いですが、最終面接では役員・社長が面接官を担当する場合が多いです。
最終面接
役員・社長が面接官をする最終面接は一次面接や二次面接とは見られるポイントが異なるため、理解して面接に臨みましょう。
一次面接や二次面接で見られることは
- 一緒に働きたいと思えるか
- 業務を行うスキルはあるか
など、一緒に働くうえでの仕事の能力を重視されます。
一方で役員・社長面接で重視されるポイントは
- 仕事に対して熱意があるか
- 仕事に対して責任を持てるか
などの側面が大きくなります。
時折言われている「最終面接は意向確認の場で不採用になることはない」という意見は、間違いです。
役員・社長面接の目的は「候補者を企業に採用するかの最終判断」であり意向確認ではありません。
最終確認として熱意や責任感といった仕事を投げ出さずに企業に貢献してくれるかという部分を求められます。
教員採用試験との違い
採用試験でも面接を実施するかと思いますが、役員・社長面接と見られるポイントは異なっています。
まず採用試験の面接官は、校長、教頭、教育委員会などのケースが多いです。
それらの面接官は役員・社長と違い、経営者ではありません。
役員・社長は経営者の視点で候補者を見ていることがポイントです。
採用試験の面接では候補者の教師への適性や人柄を見ていることが多いですが、経営者はあなたを採用することで企業のために利益になるか、自分の企業を守っていけるかの観点を見ています。
上記のポイントを理解して、面接に臨みましょう。
具体的な対策方法は次項で紹介いたします。
具体的な対策①:アピールポイントの整理
役員・社長面接においても、自己PRや志望動機を求められることが多いです。
その中で、面接官が「役員・社長」であることを意識した回答を事前に準備しましょう。
役員・社長にアピールした方が良いポイントを紹介しますので、回答を準備する際に意識をしてみましょう。
熱心さのアピール
役員・社員は会社の経営者です。
会社の利益を増やし成長させていくために人事採用において多額の資金を投入しています。
転職者がすぐに辞めてしまう場合には、投入した資金が無駄になってしまいます。
そのため、会社を辞めない熱意を求められます。
熱意を見せる上で
- 企業への深い知識
- 他の企業との違い
- 企業理念に共感をしている
などを、伝えることが重要となってきます。
この辺りは、プロポーズに近い部分があるかと思います。
また、役員・社長は長年その企業を経営していて、自分の企業に誇りを持っています。
熱心さとともにあなたの企業が好きですということを伝えることでプラスな印象を与えます。
一方で下記のようなポイントはマイナスに働く可能性があります。
- 独立志向
- 教師がイヤになり辞めようと思っている
など、


など、こちらが思ってもいないことを(憶測で)イメージされてしまう可能性があります。
責任感のアピール
近年ではSNSでの情報漏洩などによって経営が傾くこともあり、責任感を持って業務に取り組めるかを経営者は重視します。
会社を守っていく必要がある経営者ならではの視点です。
自分の経験を伝える場合には、「投げ出さず最後まで取り組んだ経験」や「自分がリーダーとなった経験」などの責任感をもって業務をしていたことをアピールできる部分がプラスに働きます。
また近年では、採用前に候補者のSNSを調査される場合もあるため、日頃からSNSなどの取り扱いには気をつけましょう。
具体的な対策②:情報のアップデート
役員・社長面接は「最終面接」であることが多いです。
一次面接や二次面接の時と「会社の状況」「自分の状況」が変化している場合もあります。
一般的に、一次面接〜最終面接まで1ヶ月ほどの期間を取っていることが多いです。
平日に時間を取りにくい教師の場合には、日程調整が難しくより長い期間を要する場合もあります。
一次面接の時と変化がある場合には、齟齬が起きるかもしれないため、面接前に情報のアップデートをしておきましょう。
企業の情報をアップデート
企業の情報は
- 新しいサービス・商品のリリース
- 企業が関わるニュース
- 決算情報
などを見ておくと良いでしょう。
このような情報は役員・社長が関わる方針であることも多いため、面接で質問される場合もあります。
情報の集め方としては
- 企業のホームページ
- 企業のSNS
- 企業のプレスリリース
などを確認しましょう。
場合によっては一次面接や二次面接において「逆質問」の時間を取ってくれることもあるため、その際に気になっていることを聞いてみてもいいかもしれませんね。
これらの情報は「最終面接なんて受かるものだ」と思っている人はおろそかにしやすい部分のため、他の候補者と差がつきやすい部分です。
事前に企業の情報をアップデートしておきましょう。
自分の情報をアップデート
基本的に役員・社長は事前に候補者から共有された履歴書・職務経歴書を見て質問を行います。
参考:教師の自己PRってどうすればいいの?
参考:教師・教員の転職を成功に導く【職務経歴書】の書き方
情報に変化がある場合には、伝えられると良いでしょう。
また、履歴書・職務経歴書の内容は最終面接時には忘れてしまっていることも多いため、再度確認をしておくことが必要です。
履歴書・職務経歴書の内容を質問をされた時に「そんなこと書いたっけ?」とならないようにしましょう。
いくつか企業の面接を受けている方は、どの企業にどの履歴書・職務経歴書を送付したかを管理し見返せるようにしておくと良いですね。
具体的な対策③:事前の実践練習
最終面接はとても緊張しやすいです。
「ここさえ受かれば採用だ」などと自分にプレッシャーをかけてしまうだけでなく、役員・社長が相手ということでどうしても緊張をしてしまいますからね。
準備した成果を発揮するためにも、あらかじめ面接に備えた対策をしておくことが重要です。
また、事前の対策として実践練習をおこない、面接に慣れておくとよいでしょう。
確かに教師も面接指導はできますが、さすがに転職に向けた面接練習や実践練習を同僚の教師にお願いするわけにはいきませんよね。
転職エージェントによっては企業の面接前に、無料で模擬面接行ってくれる場合があります。
エージェントの方が面接官役となって面接練習を実際に行ってくれます。
面接で聞かれやすい質問や見られるポイントを知っているため実践を想定した練習が可能です。
また、役員・社長が面接官の場合には会社で決められた一定の質問ではなく、その役員・社長が聞きたい質問をしてくる場合も多いです。
過去にどのような質問を役員・社長がしていたかなど、転職エージェントであれば知っている場合もあるため話を聞いてみるのも良いでしょう。
参考:【タイプ別】教師・教員におすすめの転職サービス・エージェントまとめ
役員・社長面接対策、まとめ
本日の内容をまとめます。
- 経営者目線で見られている意識を持ちながら、熱心さ、責任感をアピール
- 情報のアップデート
- 実践練習を事前に行う
役員・社長面接まで来れば、あとは採用までもう一歩です。
今までの頑張りを無駄にしないためにも、もうひと踏ん張り頑張りましょう。