30代女性教師が転職した話。

30代女性教師が転職した

教師を辞めたい。

そう思うきっかけは様々でしょうが

時間外勤務の多さ、自由度の低い働き方。

これに嫌気がさすことも、多いはずです。

この記事では、そんな今の日本における教師の働き方で悩んでいた30代の女性教師が、転職を決意した時の体験談です。

やりがいある教師の仕事も、時間外勤務だけは耐えられなかった

今回は自由な働き方に挑戦した女性、Bさん(33)です。よろしくお願いします。
女性普通顔
よろしくおねがいします。ちょっと緊張しています。
さっそくですが、Bさんの教師歴はどのくらいでしたか?
女性普通顔
勤務年数は10年です。 教師一筋で、これまでの人生を歩んできました。
10年ともなると、現場では中堅~ベテランとして扱われますよね? やはり業務量は多かったですか?
女性普通顔
はい、部活動をはじめとした時間外の活動が多すぎるため、自分の時間が全くないまま10年の月日が過ぎてしまいました。

 

「教師の1日」などで話をしていますが、教師の仕事量を定時内で終わらせることは不可能に近いですよね。

参考:教師の1日、問題点

 

女性普通顔
もちろん嫌なことばかりでは無かったです。 教師としてがむしゃらに過ごしてきた日々には、良いこともたくさんありました。
例えば?
女性普通顔
一番はやっぱり、子どもたちの成長を感じられたことです。

思春期の多感な子どもたちの日々の成長を近くで見られるのは、何物にも代えがたい貴重な経験だったなぁ、と私も感じています。

教師を続ける理由は人それぞれでしょうが、やはり教師をやってて良かったなと思えるのは、男女関係なく子どもの成長を感じる時なんですね。

 

女性普通顔
かけがえのない出会いもたくさんありました。 卒業しても未だに連絡をくれる子どもたちもいます。そういうつながりを思うと、これまで頑張ってきた日々になんの後悔もありません。
しかし、それだけでは教師を続けられなくなった、ということですね?
女性普通顔
はい。 このままこの生活をずっと続けていくのか・・・、と悩みました。
いつ頃のことですか?
女性普通顔
勤務年数10年を迎え、節目として自分の人生を考えるようになったタイミングです。そこで思い切って転職することにしました。

 

30代女性教師の転職は、人生をやり直すくらいの覚悟が必要だった

手を広げる女性

教師の仕事には、やりがいがある。

でも長時間労働や時間外勤務の毎日は、嫌だ。

そう感じる先生は多いハズです。

 

男女問わず、30代の教師ともなると業務量も半端ないですから。

 

ではBさんは具体的にどのような行動を取ったのか?

続きです。

 

10年を節目に転職活動・・・。なかなか思い切りましたね。 
女性普通顔
そうですね。ただ転職適齢期というのか、周りをみても(節目と感じた私と同じ)32歳くらいで転職を意識し出すみたいで、大学の友達の中でも同じ時期に転職している子がいました。

教師・教員の転職について」で話していますが、転職をする人の平均年齢は、32.1歳です。

 

転職先の希望やアテみたいなのはあったんですか?
女性普通顔
いいえ、全く(笑) 教育業界以外になんのつてもない私でしたから、名前の聞いたことのある転職サービスすべてに登録するところから始めました。
例えばリクルートとかマイナビとか?
女性普通顔
そうです、そうです(笑)情報収集が大変でしたけど。

 

転職サービスといっても、転職情報(求人票)が載っているだけの転職サービスと、転職をサポートしてくれる転職エージェントでは、随分と違いがあります。

情報量が多いことだけに飛びついて、むやみやたらに登録すると情報の整理が大変です。

スムーズに転職活動が進められるよう、各サービスの違いを知っておくのも良いですね。

参考:【タイプ別】教師・教員におすすめの転職サービス・エージェントまとめ

 

女性普通顔
正直、転職を考えた時は不安でした。
教師という狭い世界でしか仕事をしたことがない私には、転職したい思いがあっても結局転職先を見つけることができないのではないか? このまま教師を続けることになるのではないか? と思いましたし。 
私もそうでした。
女性普通顔
でも、そんな中途半端な気持ちで教師を続けてしまっては、私が教えている子どもたちや、その保護者の方々に対して示し・・がつかないと思いました。
ある意味、責任感のようなモノですかね?
女性普通顔
どうなんでしょうかね(笑) でも、本当に必死で転職活動を行いましたね。

 

転職活動をしている間は、どこか後ろめたい気持ちがあるものです。

その反動で、Bさんは今まで以上に気合いを入れて教師の仕事に取り組めたと言います。

前向きに頑張ったんですね。
女性普通顔
生まれ変わった気分でしたね。
もういっかい人生をスタートさせるくらいの意気込みで?
女性普通顔
あながち遠くないと思います。
教師からの転職は人生をやり直すくらいの覚悟が必要だ、と感じました。

 

本気じゃないと生徒に申し訳ない、その覚悟で見事転職に成功

教師を囲む生徒

教師って安定していますから、辞めたい気持ちだけではどうしても行動に移せません。

失うものの大きさとか考えちゃいますからね。

安定を捨ててまで転職に踏み切る理由って、なかなか深刻なはずです。

結局Bさんは、人生をやり直すほどの覚悟を持って転職活動を進めた結果、何よりも望んでいた勤務体系の自由度が高い転職先に、無事出会うことができたようです。

女性普通顔
時間外勤務や長時間労働に嫌気がさしていましたから、勤務体系の自由さだけは譲れませんでした。 
転職先の職種をお伺いすることは可能ですか?
女性普通顔
(今までの教師の仕事とは違いますが)子どもに関わる仕事です。
やはり私の中に「子どもの教育に関わりたい」という思いが強くあることを再確認しました。

 

やはり教師をしている人は、子どもが嫌いで教師を辞める人は少ないんですね。

(主観ですが)女性が輝ける場所って教育関係に多い気もしていますので、女性教師は転職しても教育関係の職につくことが多いのではないでしょうか。

私の知り合いの女性教師でも、保育士に転身した方がいらっしゃいます。資格を取り直してね

参考:教師のスキルアップや日々の業務に活かせて、転職にも役立つ資格6選

 

女性普通顔
今はまだ転職が成功だったか結論は出せませんが、再び節目である10年後を迎えたときには必ず、この決断は正しかった! と言えるよう、精一杯頑張りたいです。
本日はありがとうございました! 貴重な体験談が聞けてうれしかったです。

 

10年の節目を迎え、自由を目指して転職した女性教師Bさんの行動まとめ

30代女性教師が転職した

本日の体験談のまとめです。

  • 時間外勤務や長時間労働など、今のような先生の働き方が嫌だった。
  • やりがいはあるが、このまま辞めたい気持ちを抱えながら教師を続けるのは、生徒に申し訳ないと強く思った
  • とりあえず転職サービスに片っ端から登録した。
  • 人生を再スタートさせるくらいの覚悟をもって、転職活動を進めた。

転職は終わってから始めるのではなく、仕切り直してスタートさせる

どうしても転職活動中って(本業をこなしながら同時進行で進めるので)思うように時間が取れないこともあります。

そんなときBさんのように責任感が強いと、本業をより頑張りながら転職活動が進められるんですね。

その責任感は見習わないとなぁ。