教師の自己PRってどうすればいいの?

自己PRが必要な場面とは

日本で働く多くの教師は、転職経験はおろか民間への就職経験もありません。

そんな中

女性困り顔
教師から転職するとき、どんな自己PRにすればいいの

と不安になるものです。

この記事では、教師から(特に)教育業界以外・・に転職しようと思ったときに不安になる

教師経験を生かした自己PRの作り方

についてお話ししていきます。

以前紹介した「職務経歴書の書き方」と合わせて参考にしていください。

参考:教師・教員からの転職を成功させるために必要な、職務経歴書の書き方

動画でも解説しています。あわせてご確認ください。

毎週アップしています。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

そもそも自己PRってなに?

大学の入学試験や教員採用試験の面接試験で話したことはある、自己PR。

転職活動の際は、それを文章でも提出します。

文章に限らず、口頭でも説明します。

教師しかやってこなかった人は、この「自己PR」についてまとめるのが苦手です。

私もすごく苦労しました。

教師の経験って、民間での仕事と大きく異なりますからね。

 

そもそも

女性困り顔
自己PRってよくわかんない。

という教師も多いと思うので、まずは簡単に自己PRについて説明していきます。

転職するなら絶対に避けては通れないのが、自己PRです。

職務経歴書と自己PRの違い

転職活動時に必要な書類たちのまとめ

初めに、転職経験がない教師にとってごちゃごちゃになりがちな「職務経歴書」と「自己PR」の違いについてまとめていきます。

動画で解説しているのもYouTubeもありますので、動画派の人は参考にしてください。

項目職務経歴書自己PR
転職に必要?必要必要
書くべき内容は?客観的な事実主観的な内容
必要な場面は?応募書類に添付。特に決まった形式はなし。職務経歴書内と履歴書内に記載することが多く、面接試験でも口頭で回答を求められる

 

転職する際には

  • 履歴書
  • 職務経歴書

このどちらとも必要ですが、履歴書と職務経歴書の両方で自己PRを記載することになります。

履歴書に書く自己PRは、志望動機に沿ったもの。職務経歴書に書く自己PRは、経歴に沿ったものが一般的です。

 

長所と自己PRは同じでも良い?

男性普通顔
長所と自己PRは違うの?
長所(短所)は性格や考え方によるものなので、能力やスキルの有無とは違います。

 

面接経験や転職経験が少ない教師にとって、「長所」と「自己PR」の違いも、よくわからないことが多いですよね。

長所とは

性質や性能などで、すぐれているところ。
引用 goo辞典「長所」

と辞書で説明されている通り、長所とはあなたの性格や気質で他の人と比べて優れているところを伝えるもの。

例えば、「粘り強い性格」とか「広い視野を持って多面的に物事を捉えられる」とか。

 

一方で、自己PRとは企業にとってあなたを雇うと受けられるメリット

よって自己PRでは主観的な好き嫌いを伝えるのではなく、持っているスキルや能力を伝えると良いとされています。

もちろんそれを裏付けるデータや実績も必要です。

 

女性困り顔
そんな、実績とかスキルだなんて…。教師が民間ですぐに役立つスキルなんて持っていないから、自己PRなんて書けないよ。
そんなことはありません。表現を工夫するだけで教師も立派な自己PRが用意できます。

 

教師向けの自己PRの書き方

転職活動には自己PRが必須です。

自己PRが必要な場面とは

必要になる場面としては、大きく3つ。

  • 職務経歴書に記載する自己PR
  • 履歴書に記載する自己PR
  • 面接で口頭により伝える自己PR

この中で面接で伝える自己PRについては、他の2つさえしっかりできていれば問題がないので、今回は省きます。

それでは具体的に見ていきましょう。

 

職務経歴書に書く自己PRなら、日々の業務で培ったものを書こう

スーツで面接

職務経歴書の経歴欄には学校ごとに区切って記載していますが、自己PRについてはこれまでの経験をまとめて書いて問題ありません。

教師からの転職に使う職務経歴書の自己PRで、抑えておきたいポイントは次の5つです。

 

  • プレゼン能力(伝える能力)
  • 折衝能力(傾聴力)
  • 提案力(企画力)
  • 改善能力(課題解決力)
  • 向学心(自ら学習する力)

 

この5つに加えて、PCスキルや資格なども載せておきたいところです。

転職活動と同時に、取得しておきたいところ。

参考:教師のスキルアップや日々の業務に活かせて、転職にも役立つ資格6選

 

上記5つは基本的に、日々の教師業務によって培われてきたものばかりです。

  • プレゼン能力
    (例)日々の授業や部活指導、生徒指導などで自分の考えを伝えて理解してもらっています。
  • 折衝能力
    (例)保護者対応や生徒同士のトラブル対応など、確実な課題解決のためにはまず聞くことから始めてきました。
  • 提案力
    (例)どうやったら授業がより良くなるか、どのような取り組みをしたらより良い学校になるか考えてきました。
  • 改善能力
    (例)毎回の授業や定期テストなどで生徒の様子を見ながら、場面ごと・クラスごと・生徒ごとにアプローチを変えます。
  • 向学心
    (例)採用試験や教材研究をはじめ、自ら進んで足りない知識を補う行動力があります。

 

あとはあなたの環境や働き方、または教科や分掌などによって実績として紹介できるものは積極的に紹介していきましょう。

具体例や数字などを含めて記載すると説得力が増します。

もっと詳しく知りたい場合は「職務経歴書の書き方」をご覧ください。

より具体的に教師の仕事内容を一般の仕事に変換・・すれば良いかわかると思います。

 

履歴書に書く自己PRなら、志望動機に絡めて書こう

書類を書く

一方で、履歴書に記載する自己PRは志望動機に触れながら

  • あなたの性格
  • これまで環境によって身についた習慣

これらについて、書いていくと良いでしょう。

面接で最後にアピールする部分でもあるかもしれません。

 

例えば、教師を辞めて民間の営業職へ転職するとします。

その場合、履歴書に記載する自己PRや、面接で伝えると良い自己PRとしては

男性普通顔
保護者と良好な関係を築くために、辛抱強く話をする機会も多くありました。よって、私の強みとしては何事も粘り強く向き合うことができる性格と課題解決に向けた努力ができるので、ぜひ貴社で営業職として尽力したいと考えています。

のような、志望動機に絡めながら自分の性格や強みを伝えてみるといいでしょう。

 

どんな人にも必ず強みはあります。まずは自分のキャリアの棚卸しから始めてみましょう。

自分の性格やキャリアについては、意外と自分だけでは見つけにくいものですので

  • 友達
  • 同僚
  • プロ

などといった第三者に見てもらったり聞いたりすると、効率よく準備することができます。

能力と性格とは分けて、自己PRを書こう|まとめ

教師の自己PRについてまとめます。

転職活動時に必要な書類たちのまとめ

自己PRが必要な場面とは

転職の時には、自己PRを通して大きく2つのことが見られると言われています。

会社にとって、有益な人材かどうか。
一緒に働く仲間として、素晴らしい人物かどうか。

このどちらとも、あなたの自己PRによって人事の人は判断しています。

ぜひあなたの能力や魅力をしっかりと理解してもらうためにも、十分な時間を確保して密度の濃い自己PRを書いていきましょう。