日本で働く多くの教師は、転職経験はおろか民間への就職経験もありません。
そんな中

と不安になるものです。
この記事では、教師から(特に)教育業界以外に転職しようと思ったときに不安になる
についてお話ししていきます。
参考:教師・教員からの転職を成功させるために必要な、職務経歴書の書き方
動画でも解説しています。あわせてご確認ください。
目次
そもそも自己PRってなに?
大学の入学試験や教員採用試験の面接試験で話したことはある、自己PR。
転職活動の際は、それを文章でも提出します。
教師しかやってこなかった人は、この「自己PR」についてまとめるのが苦手です。
私もすごく苦労しました。
そもそも

という教師も多いと思うので、まずは簡単に自己PRについて説明していきます。
職務経歴書と自己PRの違い
初めに、転職経験がない教師にとってごちゃごちゃになりがちな「職務経歴書」と「自己PR」の違いについてまとめていきます。
動画で解説しているのもYouTubeもありますので、動画派の人は参考にしてください。
項目 | 職務経歴書 | 自己PR |
---|---|---|
転職に必要? | 必要 | 必要 |
書くべき内容は? | 客観的な事実 | 主観的な内容 |
必要な場面は? | 応募書類に添付。特に決まった形式はなし。 | 職務経歴書内と履歴書内に記載することが多く、面接試験でも口頭で回答を求められる |
転職する際には
- 履歴書
- 職務経歴書
このどちらとも必要ですが、履歴書と職務経歴書の両方で自己PRを記載することになります。
長所と自己PRは同じでも良い?

面接経験や転職経験が少ない教師にとって、「長所」と「自己PR」の違いも、よくわからないことが多いですよね。
長所とは
性質や性能などで、すぐれているところ。
引用 goo辞典「長所」
と辞書で説明されている通り、長所とはあなたの性格や気質で他の人と比べて優れているところを伝えるもの。
一方で、自己PRとは企業にとってあなたを雇うと受けられるメリット。
よって自己PRでは主観的な好き嫌いを伝えるのではなく、持っているスキルや能力を伝えると良いとされています。

教師向けの自己PRの書き方
転職活動には自己PRが必須です。
必要になる場面としては、大きく3つ。
- 職務経歴書に記載する自己PR
- 履歴書に記載する自己PR
- 面接で口頭により伝える自己PR
この中で面接で伝える自己PRについては、他の2つさえしっかりできていれば問題がないので、今回は省きます。
それでは具体的に見ていきましょう。
職務経歴書に書く自己PRなら、日々の業務で培ったものを書こう
職務経歴書の経歴欄には学校ごとに区切って記載していますが、自己PRについてはこれまでの経験をまとめて書いて問題ありません。
教師からの転職に使う職務経歴書の自己PRで、抑えておきたいポイントは次の5つです。
- プレゼン能力(伝える能力)
- 折衝能力(傾聴力)
- 提案力(企画力)
- 改善能力(課題解決力)
- 向学心(自ら学習する力)
この5つに加えて、PCスキルや資格なども載せておきたいところです。
参考:教師のスキルアップや日々の業務に活かせて、転職にも役立つ資格6選
上記5つは基本的に、日々の教師業務によって培われてきたものばかりです。
- プレゼン能力
(例)日々の授業や部活指導、生徒指導などで自分の考えを伝えて理解してもらっています。 - 折衝能力
(例)保護者対応や生徒同士のトラブル対応など、確実な課題解決のためにはまず聞くことから始めてきました。 - 提案力
(例)どうやったら授業がより良くなるか、どのような取り組みをしたらより良い学校になるか考えてきました。 - 改善能力
(例)毎回の授業や定期テストなどで生徒の様子を見ながら、場面ごと・クラスごと・生徒ごとにアプローチを変えます。 - 向学心
(例)採用試験や教材研究をはじめ、自ら進んで足りない知識を補う行動力があります。
あとはあなたの環境や働き方、または教科や分掌などによって実績として紹介できるものは積極的に紹介していきましょう。
もっと詳しく知りたい場合は「職務経歴書の書き方」をご覧ください。
より具体的に教師の仕事内容を一般の仕事に変換すれば良いかわかると思います。
履歴書に書く自己PRなら、志望動機に絡めて書こう
一方で、履歴書に記載する自己PRは志望動機に触れながら
- あなたの性格
- これまで環境によって身についた習慣
これらについて、書いていくと良いでしょう。
例えば、教師を辞めて民間の営業職へ転職するとします。
その場合、履歴書に記載する自己PRや、面接で伝えると良い自己PRとしては

のような、志望動機に絡めながら自分の性格や強みを伝えてみるといいでしょう。
自分の性格やキャリアについては、意外と自分だけでは見つけにくいものですので
- 友達
- 同僚
- プロ
などといった第三者に見てもらったり聞いたりすると、効率よく準備することができます。
能力と性格とは分けて、自己PRを書こう|まとめ
教師の自己PRについてまとめます。
転職の時には、自己PRを通して大きく2つのことが見られると言われています。
一緒に働く仲間として、素晴らしい人物かどうか。
このどちらとも、あなたの自己PRによって人事の人は判断しています。
ぜひあなたの能力や魅力をしっかりと理解してもらうためにも、十分な時間を確保して密度の濃い自己PRを書いていきましょう。