この記事では
- 教師から未経験だけどプログラマーになれるか?
- 教師からIT業界への転職は可能か?
- プログラマーやIT業界は、転職先として安心か?
このような疑問を、解決しています。
安心のために、先に申し上げると教師からプログラマーやIT業界に転職することはできます。
ただし、教師から転職しようと思うと未経験なので、相応の勉強時間と少なからず実績(ポートフォリオ)が必須になります。
相応の時間なんてかけてられない!という20・30代の方には、こちらの記事がおすすめです。
それでは、教師から未経験でもプログラマーやIT業界に転職できるためのコツを詳しくみていきましょう。
動画でも解説していますので、併せてご覧ください。
目次
プログラマーやIT業界に転職したいなら、まず知っておくべきこと
まず初めに、プログラマーに転職したりIT業界に転職したりと思うなら、知っておくべきことを抑えておきましょう。
新しい情報やスキル、技術などは実践して身につけておこう
GIGAスクール構想が前倒しで実施されることになりました。
全国の児童や生徒一人ひとりにコンピューターやタブレットが与えられるようになり、ICT教育が加速度的に普及しています。
そんな中、聞こえてくるのは教師の指導力(ICT活用能力)と情報不足。
これまでやってきた実績があるからこそ、新しいものや新しい技術には無頓着(よくわからないから利用しないし、利用しようともしない)という先生は多いです。
例えば、一太郎でしか文章作成が出来ないという先生は、結構多いですよね?
(もちろん一太郎は一太郎で素晴らしいソフトだとは思いますが、民間だと文書作成ソフトはマイクロソフト社が提供する「Word」が圧倒的です。)
学校の現場にいると意外と忘れがちですが、民間企業では、実績や結果が全てです。
IT業界に限らず教師が民間に転職をしようと思うと、必ず民間とのズレを解消するための努力が伴います。
民間とのズレや意識の違いを認識しながら、常に情報をアップデートしておきましょう。
教師からの転職なら、目に見えるスキルや資格は身につけておいた方が良い
このサイトでは度々触れていますが、教師は目に見えてわかる資格やスキルがありません。
プログラマーやIT業界の職業というのは、スキルの有無が最重要視される業界。
このように、安定性や成長性だけに固執してしまう考えは、改めてください。
教師からプログラマーやIT業界に転職するために必要なスキルや能力とは?
良くも悪くも教師は教員免許があれば働けます。(今のところ)
能力の有無やスキルの有無も、関係ありません。
年齢や実績なども、不問です。
しかし、プログラマーやIT業界で働こうと思うと、そうはいきません。
- 最低限の知識と技術(スキルや資格)
- 最低限の実績(ポートフォリオ)
未経験からの転職なのである程度は許容されるでしょうが、即戦力を求められるのが20代後半〜30代の転職。
「あなたに何ができるか(どこまでできるか)」が重要になります。
そのため、もっとも大事なことは次の2つ。
- 自ら学んで、スキルや知識を身につけること
- 情報を積極的に集めてまとめること
この2点です。
では具体的にどんな能力やスキルが必要なのか、見ていきましょう。
最低でも一つのプログラミング言語は使えるようにしておこう
現在、プログラミング言語は山のようにあります。
一昔前とは違い、現在では
- Python(パイソン)
- JavaScript(ジャバスクリプト)
- Ruby(ルビー)
- C言語
- Java(ジャバ)※JavaScriptとは別
- PHP(ピーエイチピー)
などなど、数多くのプログラミング言語が存在します。
JavaScriptは世界中で使われており、WEBサイトやブラウザ上(Google Chromeなど)でサービスを提供するなら、必ずと言っていいほど使用します。
学習ハードルも低いので、最初のプログラミング言語として勉強する人も多いようです。
独学かスクールか、どちらがおすすめ?
独学でも、もちろん大丈夫。
教員採用試験の時がそうであったように、教師は独学できる素質があります。
逆に忙しすぎる教師は、プログラミングスクールのようなサービスを利用した方が、かえって作業効率が上がることも。
どちらにしても、プログラミング言語を習得するために
- 隙間時間を見つけて、たとえ1日1時間でも2〜3ヶ月程度
- 教員採用試験の時と同じように、毎日コツコツと
そんな継続的な努力ができる能力が、大事になってきます。
両者の違い(メリットやデメリット)はまとめるとこんな感じです。
・隙間時間を使うなどして、最新の情報収集を行う
・プログラミング言語を自習で習得(3ヶ月もあれば大丈夫)
・自分に合ったポートフォリオを作成
・WantedlyやFindyなど、実績を登録できるような転職サイトに登録
・面接準備(書類作成や面接対策)も忘れずに!
・決まった時間に必ず向き合えるよう、時間の使い方を考える
・継続しやすい(つまづいた時のリスタートが早い)
・転職先から報酬を受け取っているサービスもあるので、無料で利用できたり、転職先保証がついているところを利用する
・書類作成や面接対策なども、担当者と一緒に行える
自ら進んで勉強して、情報をアップデートする能力
教師からプログラマーやIT業界に転職したいと思うなら、プログラミング言語の習得はもちろんですが
- EdTech(educationとtechnologyを合わせた言葉。)
- ローンチ(新しいサービスや商品を提供すること)
- BtoB(企業向け商品・サービス)
- BtoC(個人向け商品・サービス)
- D2C(自ら企画した商品・サービスを直接消費者に届ける販売方法)
- SE(システムエンジニア、お客に変わってシステムの構築や運用を行う人)
など、教師の仕事をしているだけでは馴染みのない言葉などに慣れていかなくてはなりません。
反対に学習歴が短いのに、知識や制作実績が十分にあれば、採用担当者から
と高評価をいただく可能性も、高いかもしれません。
未経験からの転職は、事前の準備が肝心です。
独学でもスクールでもどちらでも良いですが、十分な量の時間を確保して、しっかりとインプットを増やしていきましょう。
投げ出さない、努力し続けられる能力
プログラミングは、所詮言語。
正しい文法と構成で書いてあげれば、年齢や能力、スキルなどは一才関係なく、どんな人でも正確に成果物を作成できます。
たった一文字ずれていただけでも、プログラムはエラーを吐き出します。
だからこそ、正しくプログラムが作動してくれた時の喜びや達成感は、相応のものがあります。
英語やその他外国語と同じで、言語習得には相応の勉強時間を確保しなくてはなりません。
むしろ勉強することに抵抗がない先生が多いのでプログラミング言語そのものよりも、勉強時間を確保することの方が難しいかもしれません。
コミュニケーション能力も重要
プログラマーやIT業界に転職するなら、意外とコミュニケーション能力も重要です。
とはいえ、飛び込み営業やノルマがあるわけではありません。
コミュニケーション能力は、最低限ってイメージです。
教師の経験で培ったコミュニケーション能力や指導力、育成力を最大限活かしたいなら、営業職や教育職がおすすめです。
教師からプログラマーやIT業界に転職するために|まとめ
教師からプログラマーやIT業界に転職するために必要なポイントを抑えていきます。
・常に新しい情報をインプット
・わかりやすい、実績や技術力の担保(資格やポートフォリオ)
これらのことを、一般的な転職活動の時間と並行して行っていくことが大事です。
ご存知の通り、これからの時代は
- 自動化
- IoT化
- ICT
- EdTech
- 5Gを利用したサービス
など、IT業界で働く人材を欲しています。
教師のようなサービス残業もほとんどありませんし、関わったプロジェクトや提供したアプリやサービスが誰かに利用され形として残っていきます。
頑張ったら頑張った分だけやりがいになる仕事ですので、教師からの転職先としても安心でおすすめです。